シリコンバレー 休暇

今週はプレジデントデーで月曜日が休みです。独立記念日、ThanksGiving、Xmas、New Yearを除けばいわゆる祝日は月曜になるようにしてあるのです、だから3連休になります。ThanksGivingは木曜と決まっているので通常その翌日も休みとする会社が多く(会社だけで役所、郵便などはオープン)4連休。Xmasはその年によって異なりますがEveを休みにしたりXmasの翌日を休みとすることで週末を絡めた連休とする企業は多いです。以上は祝日ですが、有給休日を持つ企業はやはり多いです。 多いというのは、持たない企業、そのベネフィットの無い職種(いわゆる時給労働者に多いようです)もありますし、有給を無くした会社もあります。 無くしてしまう理由は、有給は会社のバランスシート上、負債に計上する必要があるからです。従業員が定期的に取らないと負債が溜まっていくのですね。私が以前居た会社はその負債を貯めさせないために年末に全社員に強制的な休暇を取らせていたところもあります。有給休暇日数が足りないような社員は次年度からの借り越しをさせる。。。その後有給そのものを全部会社が買いあげてしまった。つまりゼロリセット。そうすることで大きくなりすぎた負債を圧縮する。

さてその有給休暇。 日本では許可制なんですか? そんなことを聞きました。 会社が従業員に与えたもので権利の一部ですから基本許可などいらないはずなのですが。。。翻り私の経験では、形式的にマネージャは許可を与えますがこれまでだめだと言われたこともダメだと言ったこともありません。 仕事の締め切り間際? でもね、今や休暇の準備と言うのは1年前、いや場合によっては複数年前から検討することも多いのです。我が家は2022年12月にはハワイで休日を過ごす予定です。すでに航空券もホテルも予約して(支払いも)あります。航空券など費用を抑えるにはキャンセルできない航空券を買うことも多いのです。まだ1年近くも前です。その後の様子によっては仕事の締め切りになったり直近にトラブルが発生したり新しい仕事が始まることもあり得ますね。

こんな場合どうします? 休暇をとるのか? 家族に”ごめん”と言ってあきらめさせる? 自分だけ諦める?

またマネージャで有る場合、 許可しない? 許可を取り消す?

日本で長く働いていたマネージャやエンジニア、こうした場合の行動、反応は随分違っていることを知るかもしれません。

基本休暇に行きます。 許可を取り消すようなことはしません。またそのことで評価を下げることもしません。

基本的にいうわけでもちろん例外もあります。リモートでもできるなら休暇先で仕上げてしまうということもあり得ますし。

日程をずらすと言っても家族が有る場合難しい。

休暇を取ること自体にこんな場合罪悪を感じる必要もありませんし、同僚、上司ならこんな場合にネガティブな感情を持たないようにする必要もあります。 

休暇はいわゆるバケーションのために取ることもありますが、たまに金曜を休みにしたり、月曜を休む、いや水曜の午後休むなど、ちょこちょこと取ることも多いのです。こんな休みを取ると意外なほど休んだ気持ちになります。

休暇を上手く取ること、そして取らせることは大事です。 それが上手くできないとシリコンバレーのようなハイパーな環境ではとても疲れてしまいます。

シリコンバレー 即戦力

以前にも書きましたが、 かつての日本は学生を一斉に採用して自社で育成してきた。 だから高学歴(博士)ではなく学卒程度を好んだ。。。自社で培養したいからですね。その中から優秀なのを選抜して企業留学生として外に出した。以前住んでいたボストンにはMITなどがありますが80年、90年代そんな企業留学生が多かった。私はそんな企業留学組ではなかったので日本人社会からは乖離していましたが(村民でないと入れない閉鎖性がある。。。今でもね。村人でかたまるんですね)。

そんな時代ははるか昔と思いたい。入社、即戦力。 したがって新卒であれ、経験者であれ、担当するハイヤリングマネージャが採用を決める。人事部ではありません。採用に関して人事がすることはその人物が採用の面接を全部突破してからかかわってくるのです。その前ではない。日本は人事が偉く採用に最初から関わってくるでしょう? 誰がその採用に責任持つの?採用の責任をもつのはマネージャ。

しかも基本、即戦力を期待される。特にいわゆる中途採用では。でもこれは中途採用だけではないのです。 

エンジニアのレベルをあげるなら、ジュニア、シニア、プリンシパル、ディスティングイッシュ、 フェローなどが一般てきですが、プリンシパルでそうですね、課長級、そして部長級、最後は取締役級でしょうか。インテルではフェローの数はVP(副社長)の数より少なく、シニアフェローともなれば10人もいないようです。 こうしたレベルで採用されるわけですが入社初日からそのレベルで評価される、期待される、結果を求められる。 最初の3か月はお試し期間といった考えはありません。結果を出せなければそれまで。解雇に理由は基本不要です。もちろん、差別につながるなど気を付ける点はあるのですが結果が出せなければ長くはもちません。 なぜなら、採用したマネージャは結果を出す必要がありますがその結果は部下があってこそ。だから採用は真剣勝負なのです。 

新卒なら? 新卒でもレベルはジュニアから始まることもあればシニアレベルの場合もあります。学位があったり数々のインターンなどで経験豊富な場合いきなりシニアレベルでの採用や場合によってはプリンシパルレベルでの採用もあります。 その採用レベルに見合うアウトプットは求められます。

会社に育ててもらうという意識がある場合、シリコンバレーでは中々難しい。逆に結果が出せるのであれば、特にやりがいはあります。

とは言っても、仕事がめちゃくちゃに大変ということもありません。そんなことはないし、良く言われるシリコンバレーはすごいエンジニアだけの集まり、というのも嘘。90%は普通なレベル、たとえそれが博士であっても。すごいエンジニアは10%程度でしょう。でもエンジニアがごろごろいる地域。総数にすると多いんです。 そんなものです。 時々すごい優秀なエンジニアばかりの会社に出会うこともありますがそんな会社ばかりではない、ということです。 

シリコンバレー 臨機応変

臨機応変であることは重要です、生きていく上で。生きていく上で重要なことにお金を稼ぐ、持つ、というのがあります。金銭は重要です。そのお金につながることとしてまず上がるのが仕事と投資でしょうか? 投資を仕事とする人もいます。投資を仕事とする人は成功すれば瞬く間に資産を作ることができるかもしれない。何しろお金はとても働き手。お金がお金をもたらす速さはとても速い(無くなる速さも速いですが)。 

早めに資産を作ってリタイアなんて言うのが夢だ、目的だと言う若い人が増えたと聞きます。その後は自由にやる。。んだそうですね?

私にはつまらん人生だなあと思うんですが、夢だからいうのかな? いや、そんなことをできた人がBLOGや本やYOUTUBEに出ていたりする。でもね、これらの方々投資で上手くいったケースもあるそうですが、いわゆるインフルエンサーになりそれで得たとかも聞きます。 これもつまらない人生ですなあ。 インフルエンサーって、爺だから書きますが、つまらない人生ですな。 いまや政治もインフルエンサーになっているようでこれは危ない。非常に危険。 

で、本題に戻るなら、臨機応変。 今、私が関係するエンジニアリング(電子工学、コンピュータ工学)でに旬は AI。 AIは比較的新しい。私が学生時代(1980年代)、違ったAIは有ったと言えばありましたが今のAIはほとんど聞いたことがなく、勉強した記憶すらない。 90年、2000年でも同じようなものでしょう。 そのころ勉強してこなかったとしても今やAIが職。猫も杓子もAI エンジニアを目指す・・・ かくいう私も今やAIエンジニア。AIをやってます。 AIなんか、勉強してこなかったから。。。 なんて言いません。 今AIが旬なのだからそのAIを色んな角度から調べ上げ自分の経験、知識がどう使えるか、活かせるかを考えそのうえで仕事を探してみる。臨機応変にやるんですね。 自分はXXXだから、なんて決めつけない。マーケティングやセールスに興味有った時代も同じ手でしごとをさがしたものです。全部臨機応変なのです。 皆そうです。 

臨機応変度がとても高い、 それがシリコンバレー。 日本は臨機応変に対応している度合いが低いように感じます。 やったことがないから。。。と思うでしょうが色んな角度から見ると実はやってきたとか、知識がある、ということはとても多いのです。仕事、勉強って、つながっているのだからね。

シリコンバレー 数字

数字、数学に強いことはエンジニアとして、いや、生きていく上で需要なことです、と経験から何度も書いています。

数字の感覚を持っているか? 実は面接でもよく数字の感覚を持っているかを見られます。 シリコンエンジニアであれば、設計の感覚、例えばゲート数、消費電力、最大周波数などありますが、それ以外にも設計に要する時間、人員の数、必要とするツールのライセンス数など設計にかかる数字なども数字に入ります。実務をしっかりしていないと実は難しい。実際の実務ではなく、以前書いたと思いますがG社の面接(私が実際に受けた)ではEVのチャージャをどれくらいインストールすればいいのかという見積もりをどう導き出すかと言った数字の質問もありました。 数字の感覚はエンジニアのみならずマーケティングでも、セールスでも、いや人事でも必要なことです。実生活でも重要ですよ。

感覚だけではなく、エンジニアリングの世界では線形代数、確率、微積分を含め数学は必要です。数学力を鍛える。受験の数学ではなく。解き方を沢山知っていてもあまり役には立ちません。テストされるのではなく、数学力を使って問題を解くのではなく、設計をする、モデルを作るということです。解き方のパターンがありそれに則り解けばいいという受験数学とは全く別物です。受験数学しかできないいわゆる新人に出会ったことがあり驚いたことがあります。 パターンに合わせて解くことは得意なのですね。 

シリコンバレー 生活と仕事

シリコンバレーの居住域は広がっています。私がやってきた当時(90年代ですからもう古い話です)は通勤圏、つまりシリコンバレーのエンジニアたちが住んでいなかった(多くは)地域もいまやどんどん開発がすすんでいて通勤圏となっています。片道90分(自動車)なんてもう普通だそうです。私はずいぶん前に家をかったのでほとんどどこに勤めても20分以内で通勤できるのでその点では非常に恵まれています。リモートワークもありますがそれでもやはり通勤時間帯は混みます。製造業(半導体など)もあるので実に朝5時ごろから通勤の車を見かけるようになります。シフト交代するので午後は3時ごろからもう帰宅のラッシュが始まる。

さてつい先ごろ”いくめん”なる言葉を習いました。なんでも育児を手伝う(一緒にする?)男性と言う意味だそうですね。 なんじゃそれ?と私は思いました。 だったらシリコンバレー いくめん だらけだよ。 私も立派な。。。 子供の学校送り迎え、体調悪いと学校から連絡あれば迎えに行くし、帰宅前にスーパーによるとか、夕食を買ってくるとか、極々当たり前。私の家内は日本でいう専業主婦です。でもそんなことは関係ない。ミーティングの途中でも学校から連絡あれば、そちらが優先、基本的には。歯医者、医者なども連れて行きますよ。立派なイクメンです。 これが普通だと思っていたので イクメンを知って驚いた次第です。

でも、通勤に90分もかかっていたらそんなことできるのか? ですね。 そこはちょっと自信ないんですが、私の元上司、大きな家を郊外に建て、通勤時間80分もかかっていましたがやはりいわゆるイクメンでありました。 予定外(例えば学校からの連絡)などはともかく予定されていること、例えば歯医者など、早めに帰宅するなりして連れて行っていましたよ。

イクメンが出来ないなら家族を持つのは難しいのかもしれない。一人なら良いんでしょうが。。。 別に子供だけじゃないです。 家内の用事、家内がクリニックに行くようなときの送り迎えも普通な出来事。タクシーで帰るということが出来ないケースも沢山あるのです(クリニックがさせてくれない)。遅くなるときなど延々と待合室で待ち続けとなったりもするんですよ。

というわけで仕事を中断することも多いのです。でも、結果は出さねばならない。 シリコンバレー、ハイパーな社会です。結果を出し続けることが求められる。

というわけで日本の習慣にどっぷりと浸かっていると最初は苦労するかもしれない。 結果を求められる社会ですがその結果だけを出していれば良いという社会でもない。 

シリコンバレー キャリア

座右の銘ってありますね。時とともに変わるものなのですが、私はこれ

Choose To Choose

心は? 自分で選択することを選択する、 ということです。昨日の続きになりますが、親が、先生が、予備校の講師が学科や学校を選ぶ、いや自分の将来を選ぶことを選ぶのはなく、自分で。 大変なのですよ、これ。自己責任ですからね。私の家内、若いころ、よく私に言ったのに”やっぱり。。。”、つまり 私の意見(好み)を選択したけど 失敗だった ということです。 あまりにこの”やっぱり”を聞いたので今は意見を求められてもあまり言わなくなりました。 自分で決めたら、 というわけです。

勉強、仕事も やっぱりにならないようにしたいですね。 これは何も人の意見を聞くなということではなく、アドバイス、意見を聞く、よく考え調べることもする、 だが、決める時は自分の意思、いや、自らのチョイスとして決めるということで、その後のことには自分が全責任を負うということでもあります。

さてキャリア。 先ごろ日本のブログで、”優秀だから昇進した”、ということを見ました。 この場合日本ですから、係長、課長、部長。。。と地位を上げていくことなのでしょう。 さてその優秀。 どの面で、というのは大事です。 仕事ができるというのはどういうことなのでしょうか? 仕事はできるけど人事は全く不適格と言う人も実は多い。人をマネージするのと仕事ができるは必ずしも一致しない。

適材適所があるはずです。 課長にならなくては、部長にならなくてはいけない状況になっているのは残念だと思います。 

エンジニアの多いシリコンバレー、この人をマネージする、つまり人事をもつマネージャになる必要はないところが実は私は一番魅力を感じています。以前マネージャをしていたころもあります。20人ほど部下がいましたが全然性に合わないとわかり今はスタッフ(人事をしない)ポジションでずっと働いていますがさりとて収入面で差があるというわけではありません。私のポジションは日本でいう部長級に相当するエンジニアとなりペイレベルは過去も今もそれなりになっているのです。 名刺では平ですが、社会にでて一企業のタイトルで自己を表現する必要のない社会です。 日本では通用しないようですけれど。

ことマネージャは昇進もありますがマネージャとして雇うことも多い社会です。 それが普通なのです。 私は過去に自分の上司になる人を何度も面接しています。中にはVP(バイスプレジデント)を面接したこともあります。なを新しいマネージメントがやってくると最初にすることはパージと組織変更。上になればなるほどパージを実施して自分の部下を自分で雇う方向に進みます。そうすることで自分の立場を強固にするんですね。これは以前かきました。

昨日の続き

昨日は随分と医学部について書いてしまいました。先ごろ読んだ読み物、子供たちをみんな東大の理IIIに現役合格させたお母さんの本だそうですが、そのためには小学校のころから(?)プランを練って。。。 んんん、なんでそこまでするの? って思うわけです。 世の中医学部だけかいってね。

私の分野だけでなく、農業(今や工学の分野でもある)、エネルギー、環境(水、ごみなども含め)、色々な分野がありとても面白いのです。それらはだめなんですか? と思うわけですよ。 

医学部はプロフェッショナルなカテゴリー。 プロフェッショナルとはライセンスを取得する(医師、弁護士など)やより職業に結び付く(MBAなどその典型)を勉強するということです。もちろん医学を研究する、というのもあるんですが研究職に就くのはごく一部ですから。これらは基礎学位を終えてからということになっているわけです。このシステムが良いか悪いかを議論するつもりはないんでが、子供のころから医者になりたい、いや、医者にならねばならないというそんな覚悟ではないようなのですね。私の友人(USA)で医師のなったものは皆学位を取った後進んでいる(そういうシステム)。エンジニアと5,6年して進んだものもいますし、音楽を専攻したのち進んだ人もいます。以前の部下(エンジニア)は今高度な技術を習得した看護婦をしています。

社会的地位と高収入が原動力なのかな? 高収入だけなら、エンジニアだって、日本はさておき、可能です。これはシリコンバレーに限りません。以前書きましたがいまや中国で優秀なエンジニアを雇うには日本の倍の給与を提示しなくては難しいのです。 

優秀な人材が向かう先が皆医師だ、東大だ、というのでは心元ないのです。なんだかひずみを感じます。 小学生や中学生の頃はどちらかというと周り、特に身近な周りの影響を受けるものです。そんなころに医学部だ、東大だ、いやその予備軍としてでしょうか?名門高校(受験での)という影響ばかり与えるのはいかがなものでしょうか。 受験のプロである予備校や塾の講師にはこの辺りを教えることはできないでしょう。 受験のノウハウを伝授できても社会にでると役にたちません。実際のところ複雑な図形の面積をノウハウをしることではじき出せる能力を使う機会は受験の一瞬だけです。そんなノウハウを覚える時間をつかって読書をするほうが実はずっと後々役立つ。

大学ですが、日本は大学で終わる。 以前書きましたがことエンジニアリングは大学程度ではもうついていけなくなっています。 以前は企業がその後鍛え上げたのでしょうがそんな余力を持った企業は少なくなっています。書いたと思いますが私のこれまで働いた数々の職場、博士号を持つ同僚の割合は50%以上。修士まで入れるとほぼ100%です。博士 = 研究職とするのは日本の特徴でしょう。 博士といっても普通にエンジニアをしているひとがほとんですから。

と 受験のシーズンがやってきたようなので私の個人的意見でございます。

高校生よ、なぜ医学部?

東大理III、医学部のことだそうですね、受験生でしたが

知りませんでした。

今でも医学部は受験では一番大変な、いや偏差値が高くなければ入れないような難関になっているそうですね。 私は医学部などいわゆるプロフェッショナル学科は高校卒時代ではなく大学在学中、そうですね、卒業時とまで行かなくとも(USAなどでは学位を取ってから進む)3年次などに編入試験を経て進むようにするべきだと思うのですが。 なぜ医学部を目指すのか?

その多くは おそらく 安定した収入、社会的地位 でしょうか?

医療、医学の進歩のための研究などもあるのですが、大抵は学位と医師の免状を取ったら医療現場で働くようになると思います。 社会貢献度が大きな仕事で非常に満足度の高い職業ではあるのですが、 つと、国家、いや経済貢献の観点などから考えると医師の貢献度はどの程度なのでしょうか?

今日本の国力は下り坂、しかも急速に下っていくという予想しか出ていません。2030年、アジアでの地位は2位ではなく5番目くらいだとも。中国、インドネシア、インド、といった人口で圧倒的な国家には抜かれるでしょう、GDPという物差しでは。ひょっとするとベトナムかフィリピンが台頭してくるかもしれない。若い国家です。

人口では圧倒されるわけですから生産性を高める必要があり、それには優秀な人材が必要。その優秀な人材が生産側、つまり企業ですね、に回ってくなくてはどうにもなりません。 医師は生産に貢献をあまりしない。

私は電子工学、コンピュータ工学を専攻してそのごずっとその方面にいますがよくも悪くも生産に関係する学科の多くは理工学部です。

魅力がないのかな? 安定しない? 収入低い? 社会的地位も低い? 

私のような爺がもっと良さを伝えなくてはいけないんですね、きっと。残念ながら大学教授にはそれを期待できません。

シリコンバレー 転職する社会

日本でも最近転職が話題になっていると聞きますが、多くは

転職したら収入が下がる。

と書いてあり驚くのです。 逆でしょう、基本的には、と。

以前から書いてますが、 お金と経験は回す、回ることで大きくなる、大きくする、 それが基本です。 留まっていれば大きくなっていたのが終身雇用の基本だったのかもしれませんが、それが崩れつつあるなら社会も回ることでお金(収入)と経験が大きくなれるように仕組みが変わっていくはずですね。長い目で見ればそうなるはずですが今は過渡期なのかな? でも変えるには変わる必要があり、私のような昭和世代では上は変わることは難しいのかもしれない、で、結局変わらない。そこで若い人がはみ出したように転職となると収入が下がったり経験で不利(つまりいい機会に恵まれない)ということになるのでしょうか。 若い人にはこれからは回る世界がやってくるか、回る世界を作るのが良いように思います。閉塞感があるなら、遠心力を使いその閉塞感を切って飛び出すのも良いですよ。とまあ、30+年以上もまえに遠心力を使って飛び出してしまった爺(なんでも60代は熟年って言うんですって?老年でなく。嬉しいですね、私は熟年)。

シリコンバレーでは転職するんです。日本人でよくあるのが、赴任で来ていた人がそのまま居残る、その場合大概、赴任から、現地(採用)に鞍替えするというパターン。で、そのまま同じ会社にいつまでもいる。もちろんそうでないような人もいるんですが、このパータンとても多い。そのままずっといると、経験ができません。つまり履歴書が埋まらない。以前なら、日本が巨大な存在で有った2000年前半ころまでなら、日本語ができるというだけでそれでも転職できたような時代もありましたが、今は日本語より中国語(いつまで続くかはわかりませんがね)。日本語だけで、日本の人脈で雇われるというケースもありますが、機会は狭い。履歴書は大事。若いうちは特に。

現地採用でそのまま居る一つの理由はビザと永住権かもしれない。赴任でいる間はビザの関係で永住権のスポンサーにはなってもらえない。現地採用になるとビザのタイプが変わるはずで、その後運良ければ永住権の申請(会社は必ずしもスポンサーになりません)。今はとても時間がかかるからその間動けないのかもしれないですね。2,3年はざらで5年近くかかることもあるらしい。私? 80年代後半の合衆国は永住権がとても簡単で私はきっかり3か月でとりました。あんな時代はもうやってこないでしょうね。 書類を出した時に面接の日程がきまり(きっかり3か月後)、面接も一分でおわりその場でテンポラリーの永住権証明をパスポートに押してくれる。それでおしまい。今では考えられない話なのですがそんな時代が有ったのですね。

この永住権などに伴いひとつのところにずっといることになるとその間回る機会が少なくなる。この辺りをどうするか、を考えるのは必要です。

お金、経験、ポジション(キャリア)すべてにおいてまわることで大きくしていく、それを心掛けておくことです。

私は技術端をずっと進んでいますがそれでもエンジニアとしてのポジションは上げていますよ。 

シリコンバレー じっくり?さささ?

以前から書いてますが、誰かの意見に流されてはいけない。昨今ユーチューバー、ブロガーなどが盛んに”意見”を披露しておられますが有用な情報なんて0.00001%もないですな。 ほとんどは 害あって削除されるべきなくらいでございます。 かくいう私のブログもその一つ。害ありですよ。意見を並べているだけです。 意見なんかに感心するくらいなら自分で調べ、考え、勉強し、そして理解することです。ほとんどの情報らしきものは本などをかじった、いや、出どころさえ不明なものばかり。エンジニアは世の中を便利にしているつもりですが、利用者の中には悪党が多いんです。私はそれもありユーチューブ、料理と昔のドラマくらいしか見ないしブログは基本読みません。害毒に侵されたくない。

で、 じっくりか、ぱぱぱ。 ぱぱぱの代表はブログやユーチューブをみてなんとなく理解したつもりでいることも入ります。じっくりはその逆?

でも、エンジニアの世界では

いつまでも考え続けている(机上)。 じっくりは。 ある程度考えたらプロタイプ(ソフトウエアでもハードでも)を作って検討する。 ぱぱぱ。

どっちが良い、悪いは無いんですが、ぱぱぱは有るときアジャイルな手法だと言われたようなこともあった。

いまはぱぱぱ、が好まれるか? 机上で検討して万全をつくして設計を始めるよりプロトタイプを作りながら検討する。最悪全部やり直し、なんてことにもなるのでプロトタイプの作り方があるんですが(例えばパラメータ化するとかモジュール化するとかですがこれらのやり方が最高解に結び付くということには必ずしもなりません。無駄がでる。。。 良い例はLinux。無駄が多いですよ)。

こういったしごとのやりかた、始め方、とっかかり方と言うのは経験だけでは時間がかかる。経験プラス、考えること。 経験だけに頼ると時間がかかるわけですが5年でシニアエンジニアにまで進めなければ後進に抜かれてしまいます。 今はそれくらいスピードが速いのです。