シリコンバレー ベンチャー企業 面接

ベンチャー企業、なんとなくロマン、あこがれがあったりしますか?大成功して億万長者。 GoogleもFacebookも最初はベンチャー企業(つまり非上場でエンジェルファンドなどの資金で運営していた。。。)。

なんども書いてますが

ーほとんどのベンチャー企業は5年以内に倒産している

ーすごい技術、エンジニアを抱えた会社は少数である

のが現実です。本、BLOG、 Videoなどはその成功した本当に少数の例をあげるだけです。統計を”きちっと”取ればよくわかります。

でも、ベンチャー企業、どんどん産まれています。数々の理由がありますが

ーアイデアをものにしてビジネスで成功したい。

ー自分が主(つまりトップなど)になりたい。

ー好きなことをしたい(トップの意向に沿ってプロジェクトなどをするよりは)

ー面白いことを経験したい(これは学生上がりのベンチャーに多いかな?自分が主にならなければ大きな会社だと一社員になるか、下手をすると面接んで落ちてしまいます)。

とまあ色んなケースを見てきました。

さて面接。 重要なことは、

あなたが その会社、相手を 面接しているんだ  という意識をしっかりもつことです。

相手もあなたを面接していますが、 あなたも あいてを とことん面接しているんだ という意識で臨む必要があります。

ーマネージメントのバックグラウンド

ーエンジニアの質と由来(どんな経歴など)

ー資金と資金確保のプラン

ー製品、テクノロジーがどこまで開発等が進んでいるのか

ー既に数年たって居れば顧客は既にいるのか、ビジネス状況

ー上司、マネージャ、同僚になるエンジニアと一緒に働けるか、

など全部面接することです。面接するというのはそのつもりで臨む。オフィスが小さい場合も含めオフィスを見せてもらっても良いです。その時従業員のネームプレートなどがあれば名前をみてみる。一つのエスニックグループがとても強い会社もあります。実際とても多いです。こういった会社では日本人は明らかに不利です。そのようなことまで見ておくことです。

あと自分の将来プランも良く考えることです。

ーベンチャーの場合、キャリアを積むというのはほとんどありません。会社が大きく成っていければ別ですが、そうでなければ同じようなことをずっとすることになります。これが長く続くとシリコンバレーでは明らかに不利です。

時間をかけてじっくりと見ることです。それが例え友人、元同僚、元上司などの紹介であってもです。

自分のキャリア、人生、友人が決めるわけではありません。

面接は 自分が その会社を評価する場だと思って臨むととても良い会社に巡り合えて充実しかつ成功すると思います。

良い会社に入れば楽しいですよ。 もっともこれは大会社でも一緒ですが。

人を見る目、本質を見る目を育てておいてください。 ”良い人だ”というのは一番だまされる。大人になったのです、人の本質を見る目をつける必要があります。

シリコンバレー ベンチャー企業

スタートアップともいう。

まずこういった会社のほとんどは成功しません。3年から5年で消えていくのです。これが現状。

ドットコムバブルのころ、盛んにIPO(株式公開)のニュースを聞いた方も多いかもしれません。一夜にしてミリオネア、いやビリオネア。。。IPO今は遠い、遠い道のりです。日本でもSOFTの文字で始まる会社の経営者この言葉好きですね。でもね、実際は難しいのです。巨額の投資をしたら成功するというわけじゃないです。それは宝くじと同じ。巨額を投資して買ってもその投資を回収できるか?というとそんな保証はないのです。

しかもその技術、ビジネスモデルが”なんか、すごそう”でもです。自画自賛の”すごそう”はあまり意味がないですが誰が見ても”すごそう”でも、成功間違いない、というのはゴロゴロ落ちているわけではない。当たり前ですね。

ベンチャーのほとんどはIPOを目指していません。もちろん従業員にはそんなこと言いませんよ。低めの給与で雇いISO(ストックオプション)で償う、というのがパターンですからそのISOが価値を持つようにするのが経営者の仕事ですから。でもIPOでなくとも会社を高額で買収させることが出来ればそれでも良いわけです。不安定な会社から大きな会社の一員になることで職を安定させることにもつながりますからね。

買収は通常、製品と技術者が一番の目当てです。HR,セールス、マーケティングとある種のエグゼクティブ(とくにCFO)は買収の際に首を切られることがあります。ここはとてもドライでいわゆるパッケージをもらえる可能性は少ないです。ストックオプションを持っていれば良いですがセールスなどオプションをあまりもらっていないこともあり買収が気悲劇になることもあります。エンジニアはこのような場合一番安泰です。

買収は現金、現金と株の交換、株の交換だけ、のいくつもの方法があるのですが、従業員にとって最悪は現金。この場合税金が40%程度も持っていき且つ将来の利益の恩恵を受けません。現金と株式の両方を使うのは既にオプションがVest(つまり使えるようになっている)分は現金で、将来そのまま働けばVestされる分は将来なので株式の交換となることが多いです。

例えば私が居た会社は長い年月の末買収されました。現金と株式です。長い年月でしたからほとんどの従業員はISOをほとんどVestし終わっておりました。と言うことで大きな金額の現金が入ったのですがその年の税金申告で大きな金額の税金を見て驚愕。。。 私は少しまだVestされていない株式が残っていたのでそれはその時の交換レートで交換されました。さて大体10年後の今日。まだその交換された株式もっていますよ。その会社、今は当時の8倍の評価額になっているのです。つまりあの時、全部株式の交換だったら。。。となるわけですね。今頃はもう引退しています。

現金にした一つの理由は当時、すでに利益を上げている会社で社内にずいぶんと現金があったからです。買収した会社はそのお金はもう自分たちのお金ですね。どう使おうが自由なわけです。そのお金も使って。。。というわけです。あの時買収されないでその現金を投資家も含めてみなでわけでもかなりなおかねになりましたよ。内部にお金を持ちすぎて上場している株式の評価が低いと敵対買収の対象にもなりますがこれはいったん買収すれば現金も自分たちの良いように使えるのもあります。こんな場合そのお金を使って市場に出ている株式を回収するのが良いのですが昨今、経済が不安定だと内部留保したくなりますね。

というわけでつかの間のミリオネアで終わってしまいました。

華々しい話ばかり聞くと思いますが

ー会社は不安定です。特に利益を上げていない場合ひっきりなしに資金を調達しますがその度に自分たちのシェアの比率は下がる、つまりそれだけ将来利益は下がっていくことが多い。あまり頻繁に資金を調達するとエンジニアが離反していきます。

ー給与、ベネフィット(医療保険など)は低めです。家族がありひとりだけが仕事をしているような場合お金がかかるシリコンバレー、家族の事情で会社を変わらざるおえないことも多くなります。この場合ISOですからその行使をできますが先行投資(ただではないので)。もう自分が関わらない会社にどこまで投資するか、ヤキモキしますよ。特にVestされたシェアの購入金額がある程度高額な場合。倒産したら何も戻ってきません。

これがベンチャーです。

とまず現実を伝えて、じゃあ、どんな生活なのか、どんなものなのか、長くベンチャーに創立時からもいたので、次に書いていきましょう。

私は性格的にはベンチャー向き。今は家族のこともあり巨大企業に勤めていますがね。ここはベネフィットではシリコンバレーでもトップクラスなので不満はありませんよ。

シリコンバレー 学歴

最初から脅かすようですが

ー私が現在いるチームは私以外上司も含めみなPh.D (博士)。上司はPhD+MBAと学位を極めている。

ー以前いたスタートアップ、エンジニアリングに限ると20%以上はPh.D

ー以前のボスで今は大きな会社のSenior VPをしている。彼もPh.DでMBA.

高学歴率は確かに高いです。でもね、Ph.Dだからって研究しているわけじゃないですよ。私と同じようなエンジニア。研究しなければ博士になる値打ちないような風潮が日本ではまだ残っていそうですが研究職と開発職なら数で言えば圧倒的に開発職が多いですよ。

今度はこんなの、

ー私がマネージャをしていた時は学部卒のエンジニアをリーダーにした。そこにもPh.Dは数人いましたよ。彼は優秀過ぎてPh.Dぐらいでは歯が立たなかった。今は飛ぶ鳥を落とす勢いのnVidiaで地位の高いエンジニアをしています。

ー友人の中にはIntelでSr. FellowをしているのもいますがPh.Dではありません。

つまり学位、ヘルプにはなりますがその後はやはり自分次第。

博士が多いので日本人の中には驚く人もいます、私も当初は驚きましたが今はなんとも思わなくなりましたよ。博士というと研究しているように思う人がいますが純粋に私の同僚で開発を一緒にしていました(います)。

賢い? んんん、ものすごく賢い人もいますが元部下のように優秀過ぎる博士でないのもいますからこれも人によりますね。

シリコンバレー 面接 (2)

かじったリンゴのマークで世界的に知られた会社。。。

やはり友人の紹介。ということで電話面接を素通りして、対面面接からはじまりました(運)。

ー最初はマネージャとだけ。社歴30年ということで以前と今のどちらも知っておられるかなり上位のマネージャでした。とにかく鋭い目線でしたが技術的にもマネージメント的にも長けておりました。私が長らく設計の第一線から離れていたので戻りたい動機と戻れるのか(その気持ちがあるのか)を確認する面接でした。この会社色々と噂を聞かれた方も多いと思いますが大変だぞとやはり最初に警告を受けました。噂通りか。。。

ー技術面接は二日間。今時二日もかけるような会社はまれだと思いますが延べ13人と昼食係二人の15人。13人はエンジニア。一人30分ととても短いのです。つまりすぐに技術面接にはいります。雑談ほとんどなし。面接を常時行っているこの規模の会社になると面接のためだけの部屋がおそらく5つほど行ったビルにもあったと思います。あの日はすべての部屋は埋まっていましたよ。つまりあのビルだけで5人は面接していたわけです。ちなみに本社のあるCupert***来てみればわかりますが町中のありとあらゆるビルにリンゴのロゴマークを見かけると言っても過言ではないです。あんなに大きな本社ビルがあるのですがもう埋まりきっているそうですよ。だから恐らくはざっと考えても一日100人以上は面接しているでしょうね。

ー面接は基本的に白板を使って回路設計、ソフトウエア設計をしました。ポジションはというととても有名な電話のプロセッサ設計に関わる仕事でソフト、ハードの両面に詳しい必要がありました。こういったポジションでは知識、経験の深さより広さを試されるようで、キャッシュ、MMU,バス、パイプラインといったプロセッサのアーキテクチャについての問題、OSについての問題(これが一番大変だった)、ソフトウエア(アルゴリズムとデータ構造)、はたまた検証や出荷後に不備があった場合にどのように解析して対応するかといった話にもなりました。そんな中でソフトウエアの問題をいくつか上げると

ーソート。 どれくらい沢山アルゴリズム知っています?コーディングではなくてアルゴリズムの評価に関する質問でした。ソートいくつもやり方がありますね。

ーFFT。 なんでFFT?と思いましたが履歴書にDSPと書いてあったのです。たまたま面接する人もDSPの経験があり。。。 データがReal、Complexでどのように開発していくか。。。など。

ーMemcpy このライブラリ、知らない人はいないと思うのですがあるプロセッサアーキテクチャ(とても良く知られたアーキテクチャです)に最適化する手法を説明する。落とし穴がある質問ですよ、実際には。この質問に最初から適切な解を出せたことでおそらく面接をパスしたと思う。面接したエンジニアがもう何も聞くことはないと言いましたから。たまたま詳しかったのです。運が良かった。

履歴書に書いてあるんだから知っているだろうと、相手の方が圧倒的に詳しい場合、問題が難しくなったりします。注意ですね。

技術面接にパスしたら通常は終わりなのかもしれないですがDirectorにレポートするこのポジションは後ほどにVP面接がありました。この段階ではすでにOfferは決まっているようなものです、とHRから言われました。このVP面接わずか15分、つまり顔見世ですね。

オファーをもらいましたが個人的な理由があり取らなかった。こんな場合でも友人は”やいのやいの”言ってはきません。日本だったらおそらくやいの、やいの言って来たでしょうね。今はこの友人もリンゴの会社を離れていますが担当だったHRやマネージャとは今もLinkedIn等でつながっていますよ。今の会社に入ったら(LiknedInのプロファイルをアップデートしたから)”おめでとう、今度転職を考えたらコンタクトをくれ”とメッセージをもらった。前に書いたかもしれないですが面接をパスしたというのは記録として残っています。

以前のBLOGで書きましたが 紹介する、紹介される、見つける、 見つけられる それがこのエリアでの仕事探し、会社探しを一番効率よく行う方法です。

見つけられる努力(これも以前書きました)が若いうちは一番重要だと。。。少なくともシリコンバレーでポジションを得るには。それを組織的ともいえる規模で行っているグループもありますよ。南アジア地域にあるちょっと国土が三角形の形をしたところ出身など(大学関係でつながりが強いです)。日本人はあまりしないですね、と言って30年近くもいる癖に私も別段なにもしてこなかったですが。今更ですが、機会があれば母校(日本の大学ですよ)などにでも行って人材探しでもしようかな? 今このBLOGで少しずつ始めたわけですが。。。

今度はスタートアップの面接を取り上げてみましょう。私はこちらの方が経験が長いです。大きい会社より小さい会社向きなのです。

シリコンバレー セールスの場

ハイテクで名を知られたシリコンバレー、エンジニアが輝いて、すごいエンジニアが沢山いて、すごいアイデアが沢山あって。。。 と勝手な想像をしていたはず、おそらくは。もちろんすごいエンジニアも沢山いるし、すごく面白い、勢いのある会社も沢山あるし、新しいベンチャー企業も生まれてますが、それは一所に人と、モノと金が集まりそしてそれらの移動がし易い環境があることが大きな要素なわけです。もっともこの4年、そして次の4年、現政権がそのまま居座ったら人は動きが鈍るでしょう。不動産屋にはわからないからあきらめてますが人の動きを止めたら衰退します。嘆いても仕方ないので破壊が終わる前に4年過ぎてまともな人が戻ってくることを祈りますか。なんとか作り直せるうちにね。今が一過性の悪夢だと信じるしかない。

さてタイトルはセールスの場。実はシリコンバレーはセールスの場ですよ。アイデアもエンジニアも辿っていけば誰かにそのアイデアを売る(投資してもらう)、雇ってもらう(自分を売り込んでいるわけです)、など、よく考えたらセールスの場なのです。

何度も書いてますが、飛び切りの天才エンジニアがいてもその天才をセールスできなければ成功には程通りのです。天才エンジニアと天才プロモーター。 有名な会社知ってますか? Appleです。 Steve Jobs氏は天才エンジニアではなかったです。友人に天才エンジニアが一緒にいましたね。誰だかエンジニアなら知っているでしょう。でも Steve Jobs氏無くして今のAppleはないのです。

こんな大きなことを上げなくても一介のエンジニアでも自分が働きたい会社、仕事に就くには自分をセールスするのが大切ですね。紹介してもらう、面接にパスする、など自分を売る行為です。アイデアがあって会社を興すのであればこれはもうセールス。技術をいくら詳しく語ってもスポンサーは難しいでしょう。セールスに長ける必要がありますよ。

人、もの、金の流動性があるシリコンバレーは言ってみればマーケット。そんな目でシリコンバレーを見るほうが実は良くわかると思います。マーケットは動きがあってこそ成り立ちます。

あなたをセールスしてみてはどうですか? と言うのが私のこのBLOGを開設したメッセージ、目的の一つです。

シリコンバレー 面接 (1)

では面接はどんなものか? 何人も面接してきていますが時折私も面接を受けます。 たぶん興味あるのは”受けたほう”ではないかと思いますので経験を思い出して書いてみます。基本質問されたことはその日のうちに簡単に書いておくのでずいぶんはっきり覚えています。

ポジションはプロセッサアーキテクトとタイトルはカッコいいですが実際にはハードウエア設計エンジニアです。ハードウエアのポジションですが面接はほとんどソフトウエアに関することでありました。

面接は6人でしたがそのうちの一人は昼食係で雑談だけ。ボスに当たる人とは既に会っていたので都合5人が技術面接係でした。

面接はひとり45分。45分くらいだと雑談的な時間はほんの5分程度です。最初にちょっと、そして最後に時間が有ればもう少し。でも大抵なし。次の面接官(面接するエンジニア)がドアをノックするまで問題に当たっていることの方が多いですよ。そしてまず必ずと言って聞いてくるのはトイレと何か飲み物など。気分転換にトイレは使えるので一度は行くと良いですよ。

質問はまさしく全部ソフトウエア関連でした。ハードウエアの質問はボスになる人が一手に引き受けるかのように先のミーティングで済んでいました。低消費電力とキャッシュ、MMUの設計を質問された。

以下は皆ソフトウエアに関する質問です。

ー画像のスケーリング(拡大、縮小)をするフィルタの設計を自分が得意とする言語で記述することを求められた。比率は有理数(つまり2倍、3倍とかではなく有理数)をサポートすること。

ーTree構造のデータセットを深さ方向ではないスキャン方法で全サーチしていくアルゴリズムを説明してコーディングしていく。アルゴリズムをその後メモリ、サイクル数(効率)の面から検討する質問。

ー配列があります。その配列であるストリングをサーチしていき一番最後に見つけたストリングの先頭ポジションをインデックスとして返す。配列の最後はNULL。

ーいくつかの配列(例として例えば3)がありそれらはすべて既にソートされている。そのソートされたいくつかの配列をつなぎ合わせたひとつの配列をつくる。簡単そうですが効率とメモリの使用を検討させられます。配列の大きさは? ちょっとあやふやにされました。既知なのか、それとも何か終了マーカーがあるのか?どちらが大変ですか?同じ程度?

ー2次元配列の掛け算(データをそうですね浮動小数点としましょう)のプログラムを作成。簡単?でもそのコードが出来てから面接は始まります。この問題ではキャッシュがらみで色々と聞いてきましたよ。

基本的にアルゴリズムとデータ構造、メモリ、そしてアルゴリズムの効率について聞いてきました。しかもポジションはあくまでもプロセッサ設計のポジションですからそれをプロセッサの観点からも評価するのです。キャッシュだとか色々と出てきますね。データがとても大きくてキャッシュに収まらないような場合どんな手立てを使う?とかね、配列の掛け算の質問のように。

のっけからつまずくととても焦ります。実はつまずきました。簡単そうに書き始めたら”比率は有理数なんだけど。。。”とか後から言ってくるんですね。おそらくそんな質問を私がすることを期待していたのかな?このように問題の説明が不十分人もいます。わざとあやふやにしているひともいればあまり考えていない人もいる。自分にはすでに答えがあるので深く考えないで質問している場合に多いでしょうかね?

できたと思ったら、”XXXXならどうする?”と言った具合にさらに質問されます。たとえば配列の掛け算、プロセッサの命令にSIMD命令があるのだけどどう使う?と聞いたりします。これね、落とし穴がいくつもありますよ。やったことがあればまず大丈夫ですがそうでないと実は難解になります。

とりあえず焦ると45分(実質40分)は短いです。

でもあっという間に面接はおわります。6人45分、あっという間です。サンプル集ですがいかがでした?10年以上経験があるというポジションの面接です。簡単? でしたら私にぜひあなたを紹介させてください。立派に面接を突破できると確信します。そんなあなたに必要なのは読んでもらえる履歴書(パスするように)と人脈(仕事探しに有利)なだけです。

シリコンバレー 電話面接

エンジニアが電話面接を担当したとしましょう。大体45分程度です。一時間はちょっと長い部類に入るかな。

さて履歴書を元にあなたのこれまでの経歴に基づく質問やあなたの興味などについてどちらかと言うと”軽め”の会話が続いたあと、技術的な、いやポジションに沿った質問をおそらくされるでしょう。 私が出会った(面接する側としてと面接される側として)いくつはをここで紹介しましょう。

ー(エンジニアリングプロダクトマネージャのポジション)。あなたはEV(Teslaのような電気自動車)のプロダクトマネージャとしてチャージャーの設置に関するプランを作成するように指示された。どのようにあなたはこの課題に取り組んでいくかを説明してください。

ー(ソフトウエアエンジニアのポジション)。良く知られたフィボナッチ数列のコードをあなたが得意とする言語(C,C++,Pythonなど)で書いてそれを電話越しに説明する。簡単なコードになるはずですからコードを読んで説明。ここまでは簡単なはず。実際の質問はここから(もしフィボナッチ数列をさらさらとコーディングできなければ次に行ける確率はほぼゼロです)。おそらくあなたのコードは再帰(教科書通りだと)でしょう。コードについてデータ(Memory)の観点から色々きかれます。Mwmoeyの使い方が違うコードを作成するように指示され二つのコードを比較してまた色々と質問される。

ー(チップ設計エンジニアのポジション)。消費電力、消費エネルギー(電力とエネルギーの違い知っているでしょう?)に関連して非常に細かいところまで聞かれることが最近増えました。またソフトウエアとハード(チップ)は表裏一体なのでチップエンジニアの面接でソフトウエアの質問は避けて通れません。いきなりTree構造のデータセットを深さ方向にスキャンしていくコードを書いて説明(読むのです)してほしいと言われるかもしれませんよ。

これら対面の面接なら簡単だと言う方も多いと思うのですがこれを電話越しで説明するのは実はやってみればわかりますが難しい。人間、会話の80%以上はBody Languageだというでしょう, セールスなどでは90%がそうだとも言います。Videoでも不十分ですが音声(電話)だけではより困難なのです、特に自分の考えをうまく伝えられない状況になった場合。言葉(英語?)。それもありますよ。何もあなたの英語力じゃあなく、面接する側もあります。実際面接する側が英語苦手(母国語でない)と言うケースは非常に多いです。また英語が母国語と言っても、説明が超苦手な人が面接を担当することもあります。こんなケースに当たると”あ~あ”と思うしかないかもしれない。。。対人面接ならともかく電話越しの面接では説明力が必要になります。意外な落とし穴だったりします。ものすごく優秀なエンジニアでも説明力が弱い人は沢山いますからね。それを見抜けるだけの力量が面接する側に有れば良いのですが必ずしもそうでないところが電話面接の厄介なところですね。

シリコンバレー 採用のフロー

人気ある大きな会社の場合。

ー従業員による紹介でなければ、AIソフトによる第ゼロ次を何とか通過(履歴書の書き方次第です!)したら採用を担当するHRによる履歴書の検討(これをパスするのも履歴書次第)、これをパスしたらHRによる電話での会話(内容は、今もアクティブに仕事を探しているのかとかそういったことが多い。もう既にどこかの会社と面接に入っているのか、オファーを持っているのかとか。。。)。HRの電話はパスします、あなたがYESと言えば。つまりここまでは履歴書次第。だから、履歴書は大切。従業員の紹介が有ればAIソフトのゼロ次は素通りします。HRに履歴書検討でも好意的に見てもらいやすい。

ーここを通過したら電話面接です。通常まずマネージャが電話面接。どんな仕事内容でどんな人材を探しているか(求人広告に有るんですがね)、説明してあなたが興味あるのか、そしてあなたの経歴をたずねるはずです。時々とても技術よりなマネージャですといきなり技術的な質問をしてくる人もいます。いずれにしても電話面接、実は簡単でないです。HRが予定を作りますが事前にロールプレイで練習すると良いです。この時、YOUTUBEなどをみると面接について色々と話している人を見かけますがほとんどのアドバイスはことエンジニアのポジションであればあまり役立ちません。 例えば ”Tell me your weakness/weak point”, “Tell me your character” なんてあまりエンジニアリングのマネージャ電話面接で聞いたりしませんよ。YOUTUBEを見ていると脅しているような感じですが、彼らの意図はそうすることで自分のやっているビジネス(面接トレーニングなど)に見ているあなたを取り込みたい(つまりあなたを客にしたい)ということがある場合もあります。ただやはり電話は対面より意図が伝わりにくいところがありますからあまり多く話すよりピンポイントで話すと良いのでそういったロールプレイをしておくと役立つと思います。

ーマネージャが気に入ってくれたら彼の部下が一人くらい電話面接するはずです。これは技術面接と思っていいのですがとても厄介です。何しろ電話ですから。相手に対面面接に呼んでもらう、これがゴールです。あなたの経験を聞いてくるはずです。ちょっと意地悪な人はずいぶん昔の仕事を聞いてきたりします。あなたのやってきた仕事を履歴書(注意:その仕事の応募に使った履歴書をみること)に沿って思い出してノートに書いておくと役立ちます。

ここまで通過できたら本面接です。GAFA2社経験している私の経験談を次回書きましょう。一番興味あるかな? 

スタートアップもいずれ書きます。 私はスタートアップの方が性にはあっているので長くいましたよ。

シリコンバレー 移動

移動?

アメリカの今の現状は嫌だ、絶望的という若いエンジニアもいます、若いエンジニアがカナダ等に移動し始めているとも聞きます。(政治的なことはこのBLOGでは避けてますが私は空色、深い海のような青ではないがあ青い色)。そんな若いエンジニアを求めてシリコンバレーも移動を始めている。もっとも移動は今の政治情勢がはびこる以前から始まっていましたが今後より加速されそう。テキサス州オースチン、ノースカロライナ、リサーチトライアングルなど聞いたことがあるのではないですか?

若いエンジニア?インドや中国が常にtりあげられますが私は東欧諸国はエンジニアの質が良いことを知っておりチャンスが大きいと思っています。コンサルタントをしていましたからエンジニアと直接働いたので彼らの強みと弱みを知っています。しかも企業(ビジネスの観点)からすると格安です。

同じように日本にも優れたエンジニアが沢山います。若いエンジニアは優秀です。しかも日本のエンジニアは格安なのです。知っていますか?中国で雇うほうがもう高いですよ。私は中国でも人を雇ったので相場を知っています。これについては次のブログでもっと取り上げるつもりです。

しかも、いまや少なくともソフトウエアのエンジニアであれば日本でも働ける。もっとも効率は落ちますよ。上がる!と思っている人、もし在宅勤務で効率が上がったのなら、それはこれまで無駄が多すぎただけです。人は交わってこそイノベーションが産まれます。交わるのに小さなスクリーンやスピーカー、マイクでは十分ではない。だから定期的に集まることは必ずや必要です。集まれる場所としてオフィスは重要です。テンポラリーに借りるような仮オフィスではだめだとはっきり言ってしまおう。リースでも良いのですが自分たちのオフィス。WeWorksのようなオフィスではなく。WeWorksなオフィス、どこまで愛着心が産まれるのかな?

とはいっても毎日オフィスに出ないと仕事ができないわけでもない。オフィスに毎日でなくてもできる(よい)エンジニアリングもあります。実はそちらの方が多いでしょう。

シリコンバレー、日本にも伸びてしていくだろうか?難しいかもしれないですね。日本が伸びていくのであれば良いですが小さくなる一方だと難しい。でも日本には一つ利点がある。東京です。東京一極集中悪いとは思いません。東京は人気があります。ロンドン、ニューヨークと肩を並べることができるのは東京をおいてありません。従っていずれシリコンバレーの方からどんどん出ていくはず(だと信じたい)がその速度は遅いかもしれない。身軽なのはあなただ。やってきてそして戻れば良い。

アメリアと日本なら、日本の方が圧倒的に住みやすいですよ。なんといっても日本語で日常の生活を営めるのですから。

私? もう引退が近いハードのエンジニアですが今の潮流でシリコンバレーが東京に出ていくのを感じたら一番最初に出ていく準備は怠りなくしています。マーケティングの経験も豊富ですからね。抜かりはないです。

シリコンバレー 履歴書の書き方 (2)

求人のQualificationに何度も同じような事項が書いてあることが多いです。意図は? その項目が重要なんです。

この例では5年以上の経験。少なくとも5年経験ないと判断されたら面接には遠いかもしれません。 ちなみにこの例では最初の3項目が重要です。

ー学位を履歴書に書く、C+11を使ってソフトを開発した、Audio Softwareの開発をGameにようなReal Timeな製品開発に従事してやった。

最後の2項目はチームプレーヤーだ、といったことを書いておく。チームプレーヤーと書かずにここにある文章(2項目)をもじるようにして書くのです。キーワードサーチでヒットさせるように(例えば Proven Track Recordという言葉を使ってみる)。 履歴書を沢山受け取るGAFAのような会社では第ゼロ次の選択はAIソフトが実施しているとみてまず間違いありません。

こちらの例では学位も聞いていません。もちろんあると良いですが重要なことはAndroid SDK, JAVA, ソフトウエア開発で重要なバージョン管理やテストについても経験がある(ホビープログラマはこういった点が弱いです)。Juniorレベルのポジションですがいくつかキーワードが見つかりますね。

最後のこれは項目をみると面接では数学的アルゴリズムを聞いてくるなとわかります。ソフトウエア開発もありますがアルゴリズムに焦点をおいたインタビューをしてくるでしょう。 アルゴリズム、仕事でかかわったことがあまりないということはないはずですが履歴書に書ける項目が少ないと選択で残れるチャンスも少ないでしょう。

ちなみにソフトウエアのポジションでのインタビューで聞かれるコーディングの問題は多くがアルゴリズムに関する問題です。 それと双璧をなすのがデータセット。どんなデータ構造を知ってますか?使いこなせますか?ということをテストされるようです。

ちなみに私はハードウエアエンジニアですが面接では木構造のデータセットを想定したコーディングの質問を受けました。事前に勉強していたところがでて非常に幸運でしたが何もしていなかったらパスしなかったでしょう。

さてこれらを見て書かれているキーワードを履歴書内にちりばめるのです。Audio, Game, Realtime, など見つかると思います。自分はAudioをやって来たけどGameはやってないな、となるかもしれないですがGameでなくてもRealtimeでも良さそう。好ましいのはGameですが、Audioは必須のようでもGameは何とかなるかもしれない。こんな場合例えばReal Timeと書いてGameに関係しそうな製品開発にちょっとでも絡んだことがあればそれを書いておいても良いのです(携帯電話と。。。)携帯電話RealTimeでAudio, Gameもできますが。。。要は選考されることがゴール。電話面接にまで至らせてくれたら履歴書の役割はほとんど終わり。キーワードを抜き出して履歴書内で使う。ソフトウエアが履歴書をスキャンする世の中、使うソフトウエアの質にもよりますがキーワードはとても大切です。