その場で学ぶ

私の現在勤めるMETAで2度目の大きなレイオフがされました。ニュースになっているかとは思いますが。 業績が悪化したわけでは無く現在も利益は日本の名だたる会社と比較しても多い。資金も豊富です。もっともいわゆる内部留保はこの4年でとても減らした。基本株式の自社買いと投資です。まあ、給与は良いです、日本の平均と比較するなら。比較することに意味はもう無いんですね。以前書きましたがエンジニアの給与と言う観点では東京で働く、そうですね、SONYのエンジニアより上海などで働くエンジニアの方が既に高給です。韓国のSamsungのエンジニアの方がはるかに高給です。私は以前上海、韓国でエンジニアを雇うこともしていましたから実際の経験として知っているわけです。内部にお金を貯めこんで、投資家には配当金で少し出すわけですが(シリコンバレーの名前のある企業で配当を出すのはApple,MSFTなどですが率は日系企業と比較すると低いほうです)、従業員、特にエンジニアなど技術系には報いてこなかった。中国の企業の方が報いるくらいです。これでは技術大国でいることは無理があると思います。

さてそれはさておき、”その場で学ぶ”。 私のマーケティング時代の経験その他を踏まえ、極論で言うなら、 日本人はその場で学ぼうとしない。聞いているだけです、その場では。 まあノートは取るかな。ミーティングなどで世界中の会社に出かけましたが、日本でのミーティングはというと、決まって最後に、 今日の資料を後でメイルしてください。 これです。

後で自分で学ぼうとするわけです。 なんで? 方や中国。 ミーティングをしていると、 人の出入りが激しい。 つまらないと思ったらどんどん出て行きます。つまり有益じゃあないんです。そんな技術ミーティングに2時間も座っていられるかですね。 方やこちらが有益なことを持ってきたと分かったらどんどん人が増え始める。電話のテキスト(WECHAT)を使って呼び込み始めるわけです。 入りきらないくらいにまで増えることがあるし、ミーティング時間を延長してくれるよう要請をされることも多々あります。こちらの次が詰まっていてもなんとか時間変更できないか、または再度持ってくれないか。。。などなど聞かれることはざら。

その場で学ぼうとするからです。 後で自分で資料を見たって大してわかることはありません。 教科書を後で見ても中々理解できないですね。それを避けるために録音して。。。 なんて無駄でしょう? 録音した箇所を探すの? 時間の無駄! その場で学べる限り学ぶんです。

例外はあります。 それはコンファレンス。コンファレンスに出たら、オンラインで無い場合ですが、 やることは人脈づくり、展示会場に出かけて調べること、 興味ある発表者を昼時などに捕まえること、こうしたことに時間を使う。コンファレンスは学ぶというより(一つの発表は高々15~20分程度、大して学べません)。でもミーティングやクラスルームでも場合、その場で学ぶ。

あとでもらった資料で学んでいませんか? そうしたことをやっていると時間がいくらあってもたりません。 

比較

日本人、いや、日本は比較することが好きだと思います。勝手な視点で申し上げているんですが、まあ、それを言うと中国、韓国、台湾もかなあ。翻り、イスラエル、チェコなどにも友人、知人がいますが彼らはほとんど比べることに無頓着なように思う。

比較というと、偏差値、学歴、会社の規模、役職(ランク)、収入、資産額、家の大きさ、車の値段。。。。 まあ、色々とあり、比較されますね。子供のころから偏差値と言うことで比較しあうようになりますね。 そういえば今や、学校教育も終身雇用が良いんでしょうか? 幼稚園から大学まで、一貫して教育してくれる(?)学校機関に入れようとする親が多いと聞きます。もちろん金銭的、時間的負担は大きいんですが。 終身雇用(学校)でその後終身雇用(公務員含む)を目指す。安定していますね。 でも面白みは無いし、井の中の蛙になってしまいそう。 私はその対極にあるような人生を歩んできたので終身雇用が良くわかりませんが居心地が良いんでしょう。 そして、その範囲で比較するわけですな。 中には中途採用、つまり例えば大学からその教育機関に入って来たいわゆる中途採用と一貫校を上がって来た終身雇用の学生を比較しあう。 はたまた其の機関を比較しあう。XXXという教育機関とYYYY。XXXXが偏差値は上だ、下だとかね。

そうやって比較をしていると、経験では良いチャンスはあまりめぐってこないように思います。比較するから、比較する目で見てします。 選択することと比較することは似ていますがちょっと違う。 その違いを実経験で知っておくと選択することが必要になった時役立つのです。 

ニッチ

潮流に乗る、と書いておいてニッチかい?となるかもしれないですが、ニッチな会社、仕事、製品というのはいつの時代もあります。例えばシリコンの時代ですがシリコン以前にはゲルマニウムを使った半導体製品もあったのです。代表製品はダイオードだそうですが、今でも作られています。作っている会社も必要とする製品(会社)もとても限られますがビジネスとしては未だにある。また半導体製品の設計にはツール(EDAツールと言われる)が不可欠ですがEDAツールは2社の寡頭状態(2社ともUSの会社)、それにヨーロッパの企業が買収したUSの第3社目を入れると市場の90%以上はその3社で占有されるそうです。私はそんな一社で長く勤めましたがニッチな会社のニッチな製品です。爆発的に需要が増えるようなことはないですが半導体設計には不可欠ですから今後ともある程度安定したビジネスがあります。業界人も知られていて、その3社を渡り歩く(エンジニア、セールス含め)というわけでとても狭い、いや密な関係でお互いある程度知り尽くしているんです。

安定したニッチな会社、仕事、製品は私の経験では息が長いのですが、それでもこと、エンジニアリングに関しては常にリフレッシュを必要とします。例えばEDAの世界、今やAIを抜きには語れません。アルゴリズムの進歩にAIが不可欠となっているのです。エンジニアがAIを吸収せず、それまでのやり方を続けていたらいずれ競争力は低下します。 ニッチな領域にも変化は訪れており、ニッチな領域でリーダーのポジションを維持したければ新しいことをどんどん取り入れていく。投資を続ける。それまで十分に活躍してくれた人材でもその新しい領域に入っていけなければ、やはり入れ替えは行われるのです。会社はそれまで十分な対価を払っていることがもちろん重要です。シリコンバレーの唯一、優れているところは、私はその対価にあるとおもいます。イノベーションだ、ベンチャーだと言いますが、対価を提供できなければイノベーションは起こらない。 対価は従業員、投資家双方ともに大きなモチベーションになるのです。

ベンチャーに長くいましたが資金が日本の小企業並みにしかない(せいぜい10億円程度)な頃から対価は十分とか言えませんでしたが今日本で言われている平均給与と比較にはならないくらい多いものでした。友人の紹介による会社で知り合いも多くいましたがやはり対価と言うのは重要なのです。

ベンチャーでも対価は支払います。そんな地域です。シリコンバレーは。

潮流にのる

先ごろ読んだBLOGに

やっぱりトヨタは正しかったんだ。。。というのがあります。なんでもEVはCO2削減に貢献しない。。。 トヨタは正しかった。。。とか言ったものです。 誤解を恐れずにいうなら そんなのどうでも良いんです。 トヨタは明らかに潮流に逆らっているようにしか見えないですから。

日本はもう30年近く潮流に逆らっている、いや乗ろうとしていないように思います。 アップルがiPhoneを発表したのはもう遥か以前。あの時、韓国や中国の会社、いやGOOGLE(GOOGLEは電話というよりAndroid OSですが)も、時を経ずしてスマートフォンを発表。日本は? 日本、以前は富士通も、NECも、パナソニック、シャープもそれこそ沢山の会社が携帯電話を作っていたんですよ。 今それらの会社の電話見ることは。。。ほとんど皆無。 サムソンは携帯電話なんてほとんど持ってもいなかった。でも今は? サムソンは潮流に乗った。中国の会社も乗った。潮流を作ったアップルは、今や世界一のブランドになっている。

EVも同じ。Teslaが潮流を作っている。Tesla以前にもEVは有りましたがTeslaは明らかに潮流を作ってきています。 潮流を作るってエネルギーと費用がかかります。 Teslaはものすごい勢いでチャージングステーションを設立していった。 トヨタは水素エンジンなど発表していますが水素をチャージできるステーションどれだけ作ったんだろう? 私の住む地域にも一か所だけありますがそんな程度。一兆円近い投資をしてどんどん作ったとは聞きません。 トヨタは正しいんだから国や民間が正しいトヨタの言うことを聞いてどんどんそんなステーションを作るとでも思ったんだろうか? リーダーになるにはものすごいエネルギーと投資が必要。Teslaはやった、 トヨタは?? 

日本のいわゆる ”独自性”ということ。 独自性を出すんだったらきっぱりと腹を決めてリーダーになることです。 それにはエネルギーと資金が必要。 で、無ければ潮流にのっていけば良いんです。 

仕事も同じ。 いわゆるニッチな仕事、ニッチな会社もあります。でも大きくはない、多くはない。 やはり潮流に乗ることが大事です。潮流を作り出すような会社、今現在潮流に乗ろうとしている会社、仕事。私がいまいる会社、メタバースでリードしたい、だからそこにもすごいエネルギーと資本を投下しています。 その真っ只中で私は仕事をしていますが難しいけれど面白い。プロトタイプをいくつも作りますが面白いのです。

仕事、会社を見る時、潮流かどうかを見当するのも良いかもしれません。 もちろん、ニッチな分野もあり、ニッチな仕事もあります。今働く会社の前には私はそんなニッチな会社でニッチな仕事をしていましたがそれはそれで面白かったですが、多くなないし、ビジネスは大きくなるわけでは無かった。

ところでTesla(EV)ですが、 CO2削減にも貢献するしね(と信じて)、というのは、取ってつけたような理由で、人々がTeslaのEV車を購入するのは

ドライブが楽しい:加速性能がとても良いですから、 カッコいい(らしいです。私の家内もそういいます)、 メンテナンスが基本不要(トヨタなどのディーラーの大きな収入源はサービスですがTeslaはそこはほとんど収入として考えていないそうです)、 便利(自宅でもチャージできる)、などこういった要素が実際のところ大きな要素を持っているそうです。 だから売れている。Co2だけで割高になるような車を買う層はたかが知れています。ドライブが楽しくなるそうで、これは私の周りのTeslaを運転している人は皆言います。 メンテナンスも、実際面倒だったのがTeslaに変えて以来5年も一度もメンテナンスをしていない、という友人もいます。 意外と便利なんですね。夜自宅でチャージできたり、会社のパーキング、スーパーで買い物中などにもチャージでき、XXXのついでにちょこっとチャージできるというのは実際利便性もあります。

さてトヨタは正しいんだろうか? 私にはあまりそれは関係なく、それより私は潮流に乗っていたい、潮流を作り出すような会社でそんな仕事をしたいと思います。

効率

効率の良い仕事探しはと言うと、以前も書きましたが紹介です。元上司、元同僚、学生時代の友人、ベンダー、顧客などなど。 人脈? いやちょっと違うな。多い人脈を誇る人がいますが弱いつながりを500,1000持っても実はあまり意味は無いのです。

さて効率と言うと、YOUBUTEなどで見たことが有るかもしれませんが優先順位をつけるんだ、と、学校の先生らしき人物がガラスの容器と大きな白いボール、小石、砂を持ってきてどうしたら全部容器に入れることが出来るかのデモをする、 どうだ、大きなボールから入れると全部入るだろう? こんな風に人生、仕事をするんだ。。。 云々。

これ見て感心しました? 私は全然しなかった。なぜか? 

これは最初から白い大きなボールは容器に入るだけしか、用意されていない。実際の人生、仕事では往々にして白い大きなボールが全部入りきらないことの方が多いのです。最初から入るような大きさで入るだけの量を用意するなんて私には詐欺にしか映らない。 実際には入りきらないほどの大きなボール、大量のボールをどうするか?それが人生、仕事ではとても重要です。時間もあのビデオでは考慮されていませんね。人生、仕事は時系列。やっている間に状況は変化する。 どうします?

色々考えられますね。 器を大きくする。これは自分に実力をつけるということです。経験と実力を着ければより沢山、より大きなボールを入れることが出来るようになります。 少ない白いボールを容器に入れて隙間に砂を入れるようなことをやっていては大きくなれません。手分けする。つまり共同作業、振り分け(振り分けをできる人がリーダーになっていきますね)、そうすることで大きなボールを扱ったり沢山のボールを扱えるようになります。 最後はそれら入りきらない大きなボールの選択。最後が実は一番人生、仕事を左右します。 例えば、大事な人(そうですね、妻など)と観覧する予定で以前から取ってあった演劇の当日、急なしかも自分の将来に左右するような仕事案件(例えばたまたま当日ずっとアポを取れなかった重要な顧客が時間が出来たと言ってきた)、さてどちらを取る? こんな場面は沢山やってきます。仕事か、彼女か? どっちだろう? それを決めるのは自分です。重要な場面では決めるのは自分だということを忘れないことも大切です。 USAに著名な人が言った言葉に”Choose To Choose”と言うのがあります。 (自分で選択するということを選択する)と言った意味合いです。 相談することは有るかもしれませんが最後に決めるのは自分だ、と言うことです。どの白いボールを容器に入れるのか? 断るという選択もあります。 枝ははもちろん断るのですが、大きな白いボールのようなものでも断る。その決断をするのも人生、仕事ではでてきます。その決断をできるか? また減らすと言うのも重要です。白い大きなボール 本当はそんなに多いんだろうか?と。 その判断も人生、仕事では大事です。

また、砂ですが、そんなもので容器を埋めたからと言って何になります? 良いところ、仕事で言えば、”便利屋”になりかねません。枝はのことで、実は仕事でも人生でもどうでも良いようなことは沢山あるのです。そんな砂を容器に一杯埋めるくらいなら、その隙間を空けておく方が実は良いのです。ストレス解消にもね。砂を隙間に埋めるような人生、仕事になっているなと感じたら立ち止まって見ることが私にはより良いアドバイスだと思います。隙間はとても重要なのです。

また大きな白いボールは決して仕事だけで埋めないことです。人生仕事だけではありません。

白いボールを選択して埋めていく。より大きな仕事、人生が欲しければ自分の容器を大きくする、仲間を作る。何時でも最後に決めるには自分自身。そしてその決定には従うこと。容器は砂で埋めきらない(埋めても良いんですが埋めきらない)、隙間を作っておく。

こうすると実は良い仕事ができる、良い仕事に出会える、そんな確率が上がると私は思います。 同様に人生も充実してくるのではないかなとも思います。

経験か?知識か?

経験の少ない、だが賢い、要領の良い人(今盛んにYOUTUBEなどでもご活躍中です)、沢山いますね。 知識は豊富なのです。人から聞いたりもしますから。 でも、自分でやったのではない。やっても、大学のコースワーク、プロジェクト程度だったりする。大学院まで行くとプロジェクトも大きくなりますからなんかやった気持ちにはなります、が、あくまでも閉じられた環境です。インターンといくつもプロジェクトをしてきましたが彼、彼女らの成果物を実際の製品、サービスに使うとなるとそこからが本当のエンジニアリングになることも多いです。エンジニアリングというのは大学やホビー程度のものでは決してないからです。実際にやってみなくてはこの辺りのことは教科書などに書いてないし人から聞いても理解は出来ても実際どんなものかはわからないことが多い。だから頭の良い人はそんなことは話しません。話せないというのが正しいですがそんな人物を採用したら結局後で後悔することはとても多い。評論家としてすぐれていても実際に実務に就かせたらとんでもなかったという人物実はとても多いですから賢い人はそんな立場にならないように気を付けたりしますね。言うだけはただですし、そのただでお金儲けできる方が良いですから。

という意味で経験もとても重要です。 でも経験の賞味期限がとても短くなっています。以前だと20年も使えたような経験の賞味期限は今では10年。もう5年もすると5年程度になるかもしれません。 経験にも賞味期限の長いものと短いものがあります。これからの時代賞味期限の長い経験を豊富に持つことも重要かもしれませんが、短い賞味期限の経験をリフレッシュしていくことがより重要かもしれません。例えばAI時代のソフトウエアエンジニア。AIに単純なプログラマ(コーダー)の経験では太刀打ちできなくなる時代がやってきますがではこれまでの自分のソフトウエアエンジニア(単なるコーダーなのかもしれないですが)の経験をどうリフレッシュさせていくか?別にエンジニアリングに限りません。プロジェクトマネージメントでも同様に言える。

採用に当たってはどちらに重きを置いているかも重要です。私は経験だけを買われて採用されましたが若手の同僚はそのありあまる知識で採用された(実際異常なまでに優秀なソフトウエアエンジニアです)。補完しあっているというわけではなく、マネージャの視点で、XXXXというポジションではこれまでの経験がよりチームに益になると判断するか、YYYYというポジションは最新の知識が重要だと判断する。 採用にあたりこういった点は絞り込みをすることが多いものです。 複数の候補がありまあ、誰を採用しても問題はない、と言うような状況下ではどちらにより視点を置くか、もあります。 実際採用されて入社後、聞いたことがありますが、もっと知識の豊富な候補者もいたようですが、彼は私のポジションでは経験を重視したとのことでした。賞味期限の長い経験を持っていて良かったと思った次第です。

経験を積むにあたり、以前書きましたがシリコンバレーでは最初の10年はある程度転職(転社)をすると良い。 いわゆる業務移動という概念はあまりないので社内で色々と移れるような会社もありますがそうでない会社の方が多い。若いうちは失敗もできるので(取りかえし易いですから)。今いわゆるテック企業でレイオフが話題となっていますが若い世代、いわゆるテック企業が至れり尽くせりだった時期が長く一つの経験に長くとどまってしまったという人も多いのです。 それは多少弱さにもつながります。実際若い世代にレイオフの噂だけでパニックに陥る割合が多いのもそんなところにも理由はありそうです。

実績

仕事は実績と実力が大事ですが、就職はほとんどは運だと書いたことがあります。 世の中運が占める割合はとても多いのです。運を自分の実力、能力だと過信しないことですね。

さて実績。いや、経験とでもいいましょう。経験無く、少なくでもできることは しゃべること、ご意見を言うことだと断言します。その多くは大学教授、評論家そしていまではちょっとしたしゃべるだけのYOUTUBERでしょう。 大学教授で大学以外で成功している人はまれ、その理由は理論と実際は実にかけ離れているからです。友人に大学教授もいますが今やっているエンジニアリンツの問題を話しても、XXXの論文にある、とか言うんですね。論文通りに進めばいいんですが論文の前提が成り立たないわけで。そんなことは私の知るところではない。と言うのがそれに対する返答でありました。ちょっとYOUTUBEなどで知られたような人物が色々としゃべりますね。でもよく考えなさい。彼ら彼女らには経験も実績もほとんどないのです。 良く知られたひろYきと言われる人物、人物紹介は今もってはるか以前に彼が関わっていた関連の”元”XXX。なんで現在のことが出てこない? 実業家とも書いてあります。昔から”実業家”というのは何をしているかわからない人に当てたまあ、仕事はしてますよ、という意味合いでつける職業。あれだけYOUTUBEに登場するんですから実態はYOUTUBERなのです (私は見ないですが家内が良く話している)。そんな人に助言を求める?私はしません。 これに関して以前書いたことがありますがテスラ社のCEO マスクさんは面接でする質問は”これまでの仕事経験で一番大変だったこと、トラブルについて”。彼はその直接の関係者か、その周りにいただけの人物かを見極めるそうです。 周辺にいてちょっと要領が良い人だと知ったことを自分の経験のように話せますが実際に経験をしたわけじゃあない。そんな人物は要らないのだそうです。 彼はその違いを的確に見抜けるそうです。

要領が良いと言えばお金儲け。お金儲けを教えてくれる人、今やごろごろいますね? ちょっと成功すると、これ見よがしにSNS,YOUTUBEなどで見せて、そう、そして次にすることは、 教えましょうというわけです。 不動産投資、株、オンラインストアなどなど。 さて教えるにあたりお金をいただく。つまり教える人がまず、お金を儲けます。それが商売、しかもリスクは少ない。なにせ成功報酬ではないわけです。成功報酬ならだれもやりません。塾だって成功報酬ならやりて少ないと思いますよ。 不動産投資、教えてもらったら絶対もうかる? なわけないでしょう? だったらその教える人物がやってます。 私は以前こんな誘いを受けましたが ”いや、私はあなたに年利5%で担保付でお金を貸すからあんたがやったらどう?”って言ったらすぐ引っ込んだ。儲けるのは大変でリスクあることを知っているんだね、その人物。教えて?金をもらうほうがなんぼか楽でリスクないんです。 だから皆本を書いたりセミナーをやるんです。 その方が金になるからです。出なければ自分でやってます。 

就職も実績、経験はとても大事です。 評論家ぶっている人に言わせると今やプログラミングはGOOGLEを使ってやるんだそうです。 ほんとかい? まあそんな程度のプログラマはAIが置き換えるので5年も経てば需要は激減します。 さて、コーディングをすれば、それでプロ、つまり仕事としてのプログラマだと思っている、それで話しているとしたら、まさしく評論家、実績(経験)はほとんどないでしょう。 なぜだかわかりますか? それがわからないとしたら学校でコースをとった程度の実績(経験)程度なのですよ、これを読んでいるあなたも。 

実績を積むことがとても大事です。 面接では、ごまかしはほとんど通用しません。

博士社員

AIの進歩は速いですね.先ごろもAIがまた話題になっていますが、私もそんなAI要員(ハードウエアですが)としてAIについて考えることが多くなっています。 同僚曰く、普通なプログラマーは5年もしたら大量に仕事を失う可能性もあるとか。 今既に簡単なコードはAIで自動生成できるようになっています。今現在、AIがAIの大本、そうですね、ハードウエア、コンパイラなどを自動生成できるところまでは行っていない(そうなったらハリウッドの映画の世界に近づくのですが)。ですが、簡単なコードをAIが生成できるようにはなっているのですから確かに5年もすればより複雑なコードの自動生成も可能になるかな?

そんなAI時代ですが、AIでは置き換えが難しいエンジニアリング(この場合コンピュータサイエンス、電子工学に限ってとしておきます)はまだまだ多い、例えばアナログ。デジタル万能なように感じられるのですが、アナログはこれまで以上に重要で、この分野、当面はAIが置き換えるということはなさそう。 いわゆるデジタル信号処理はどんどんAIに置き換えられつつありますよ。AI は今のところコスト的には不利なのですがコストだけの問題になれば、人類はコストの問題をこれまで解決してきていますからいずれ解決してしまうでしょう。私は今現在、いわゆるこれまでのデジタル信号処理をAIで置き換えるそんなハードを設計しているのです。コスト的にはまだ太刀打ちできないのですが5年もせずにコストは解決すると思っています。

さて、こんな時代。 エンジニアリングをキャリアとするのであれば色んな角度での勉強が大事です。 残念ながら学校、とくに学部程度の勉強量では到底不足です。 日本は博士を丁重に評価してこなかった。今でもあまり評価されていないように思いますが以前も書いたのですが私は常に博士密度50%以上の職場にいます。研究職では無く開発職です。

研究するために博士になるのではなく、開発するために博士課程までの学業をする。そしてそんな博士に十分な開発環境を提供する。 

もっと博士社員が増えると良いですね。 

仕事ができる

仕事が出来なければ転職はおろか今の仕事をキープすることも大変ですね。

さて、仕事ですが、 仕事は同世代から学ぶ です。 エンジニアリングでももちろん経験は役に立つのですが何しろ進歩の速いこの時世、どんな仕事でもそうだとは言いませんがエンジニアリングについては大抵のことは同世代から学ぶ。 経験を学ぶことはもちろん重要で経験から来る感というのは大切なのですが、それでもあえて言うから同世代、そして常に自身をアップデートして来ている経験者から学ぶ。 経験だけを売りにしているようなシニアから学ぶというのはあまりないですな。 ゼロとは言いませんよ、経験も大事ですから。例えば私が半導体設計エンジニアだからその分野から例をだすなら、古い書物などや、いや、大学でもずっとカリキュラムを変えていないような怠惰な教授の授業などで、例えば加算器の設計などを習うかもしれない。私のような古株になると色んな加算器の設計をしてきたので沢山知っています。 でも、こんな加算器の設計が日の目を見ることはもう99.999%ないでしょう。今はそれはツールがやってくれるしツールの設計の方が実は格段に優れています。そんなところに経験を活かしても、いや活かせることはもうないわけです。つまりそんな書物は読み物としては面白いかもしれないがそんな程度です。 私のような60も過ぎた年配になるとそれを”教えてあげようか?”なんて言ったりするわけですがね。経験を活かすと言ってもその経験が今でも価値があれば活かす、価値を失ったらさっさとお蔵入りさせて、新たな経験を作る、 これが大事なのですが、20年も経験を積んだりすると難しくなりますね。

ところが、面接などではもちろん 今 の技術を求めるわけでそんな過去の、あまり今では価値を持たない経験は 問われません。

ということは面接で試される技術面の要素は今、を見たものです。

もちろん、普遍的なこともありますよ。その大いなるものは数学力ですがこれは何度も書いてますね。人生で数学はとても大切。英語を勉強する時間を数学を勉強するほうがきっと将来成功します。それと対人関係。別に難しいことでは無く、一緒に働けるか、ですね。一部のとんでもなく技術的に優れた人材でもなければこの一緒に働けるかというのはやはり重要です。コントラクターとしては雇うけど正社員(従業員)としては雇えないというような人材も多いのです。技術的にはどちらも優れているのですよ。違いは正社員という仲間なのか、派遣(コントラクター)なのか、ですが実に重要で、面接ではずっと評価されいると思って間違いありません。

今を見た、今必要とされている仕事、で面接されるわけなので、やはり仕事は同世代から学ぶ。また働き始めたら常に自己を”いま”にリフレッシュさせ続ける、 古い経験に頼り切りではいけません。そんなことしか教えれない経験者からは学べることはとても少ないのです。

レイオフに慣れる

Googleもレイオフを実施しました。そのやり方(従業員への)が少し極端だったのか?色々と出ていますが

まず、 レイオフは あります。 34年の間に私自身がレイオフの場に居たのは10度を超えるのです。幸い10度レイオフの影響を受けたことはありませんが、倒産してしまった会社はあります(2社)。一社は大企業でありましたが今は存在しません。 もう一社はスタートアップ。資金切れでたたんだわけであります。いずれも倒産であり、レイオフではありませんが仕事を失ったという点では変わりありませんね。

レイオフ、倒産、倒産ではないにしてもある部門をシャットダウンしてしまう(これは言ってみれば部門全体をレイオフするということです)は

ある

と言うことです。この10年以上にわたりテクノロジーセクターは増幅を繰り返してきたのでレイオフ、倒産が表立って話題になっていなかったのですが実は小さなレイオフや倒産は続いていました。 ベンチャー企業のほとんどは成功しません。私は2度ベンチャー企業で働きましたが一社成功(買収された)といういわば恵まれた境遇ですが友人の中にはベンチャー企業を何度も何度も渡り歩いている(倒産)ものもいます。

レイオフはより普通です。 会社によっては毎年実施するところもあるのです。 レイオフと言わず解雇というのがより現実でしょうか? 解雇はごく普通。

さて、であれば、 どうするか? ですが、 何度も書いてますが

1. 履歴書をアップデートして、振り返る。履歴書はそのためにあります。

2. 人脈を大切にする。 元上司、元同僚、友人、などなど。 

3. 勉強。 勉強は学校を卒業してからこそより大事です。