その場で学ぶ

私の現在勤めるMETAで2度目の大きなレイオフがされました。ニュースになっているかとは思いますが。 業績が悪化したわけでは無く現在も利益は日本の名だたる会社と比較しても多い。資金も豊富です。もっともいわゆる内部留保はこの4年でとても減らした。基本株式の自社買いと投資です。まあ、給与は良いです、日本の平均と比較するなら。比較することに意味はもう無いんですね。以前書きましたがエンジニアの給与と言う観点では東京で働く、そうですね、SONYのエンジニアより上海などで働くエンジニアの方が既に高給です。韓国のSamsungのエンジニアの方がはるかに高給です。私は以前上海、韓国でエンジニアを雇うこともしていましたから実際の経験として知っているわけです。内部にお金を貯めこんで、投資家には配当金で少し出すわけですが(シリコンバレーの名前のある企業で配当を出すのはApple,MSFTなどですが率は日系企業と比較すると低いほうです)、従業員、特にエンジニアなど技術系には報いてこなかった。中国の企業の方が報いるくらいです。これでは技術大国でいることは無理があると思います。

さてそれはさておき、”その場で学ぶ”。 私のマーケティング時代の経験その他を踏まえ、極論で言うなら、 日本人はその場で学ぼうとしない。聞いているだけです、その場では。 まあノートは取るかな。ミーティングなどで世界中の会社に出かけましたが、日本でのミーティングはというと、決まって最後に、 今日の資料を後でメイルしてください。 これです。

後で自分で学ぼうとするわけです。 なんで? 方や中国。 ミーティングをしていると、 人の出入りが激しい。 つまらないと思ったらどんどん出て行きます。つまり有益じゃあないんです。そんな技術ミーティングに2時間も座っていられるかですね。 方やこちらが有益なことを持ってきたと分かったらどんどん人が増え始める。電話のテキスト(WECHAT)を使って呼び込み始めるわけです。 入りきらないくらいにまで増えることがあるし、ミーティング時間を延長してくれるよう要請をされることも多々あります。こちらの次が詰まっていてもなんとか時間変更できないか、または再度持ってくれないか。。。などなど聞かれることはざら。

その場で学ぼうとするからです。 後で自分で資料を見たって大してわかることはありません。 教科書を後で見ても中々理解できないですね。それを避けるために録音して。。。 なんて無駄でしょう? 録音した箇所を探すの? 時間の無駄! その場で学べる限り学ぶんです。

例外はあります。 それはコンファレンス。コンファレンスに出たら、オンラインで無い場合ですが、 やることは人脈づくり、展示会場に出かけて調べること、 興味ある発表者を昼時などに捕まえること、こうしたことに時間を使う。コンファレンスは学ぶというより(一つの発表は高々15~20分程度、大して学べません)。でもミーティングやクラスルームでも場合、その場で学ぶ。

あとでもらった資料で学んでいませんか? そうしたことをやっていると時間がいくらあってもたりません。