面接 派遣社員

一月と言うと日本では大学受験のシーズンですね。共通テストから始まるんですね? 私はいわゆる共通一次創設の時代に大学受験でしたが今もあまり変わりないのかな? ところで今でも実しやかに言われているようですが、USAの大学は入るのはそんなに大変ではないが卒業が難しい。。。

これも 嘘 ですな。 世の中、実情も知らないで、高々3か月程度いた程度の経験などで まことしやかにしゃべる、書く 意見を言う、情報だと”発信”する、 まあ、ネットの悪い面がはびこっていますな、私の目からしたら。

UCLA, UCB, Stanfordなど、一流校(言ってみれば日本の東京大学、京都大学などにあたる?)、人気のある学部(医学部は大学卒でないと入学できませんよ、法科も同様)、例えば今ならコンピュータサイエンス、UCSBでも競争率はとても高い。10人に一人程度だと聞いたことがあります。 つまり10倍近い競争率なのです。SATで良い点数を得るのは当然ですがそれ以外の項目も良くある必要があります。 それでも私の元上司の娘さん、ハーバードのアドミッションには落ち仕方なく(?)イエール大学に進んだ。イエールだってとても難しい。上司曰くSATはほとんど満点に近い点数だったそうです。ボランティアなどの経験が少し少なかったのが良くなかったのかな?と言っていました。 つまり、一流校に入る、人気の学部に入るのは日本の一流大学に入るのと同様、とても難関なのです。 もちろん卒業は大変で且つ卒業成績は少なくとも卒業後5年程度はついて回ります。つまり卒業するだけでは不足なわけです。 とまあ、現実はとてもシビア。 同僚で去年ミシガン大学(修士)を卒業した者がいますが、 勉強しかしていなかったと言っています。もちろんBreakはあるんですがSummerのBreakはInternでほとんど過ごしたと言いますから良いところ春と冬のBreakぐらいが勉強していなかった時になるのでしょう。 

で、面接ですが、 フルタイムの従業員といわゆるコントラクター(従業員ではない)で様子が変わってきます。

コントラクターと言うのは仕事はするが社員ではない、という立場ですが基本、派遣社員です。 派遣社員でも面接を受けます。 大体2~3人の派遣先の社員、マネージャと面接をします。 人事がまとめて雇って。。。と言うことは絶対にありません。 これは派遣でもFTEでも変わりません。ただ、派遣社員の面接は、正社員(つまりFTE: Full Time Employee)と比較すると”簡単”ではあります。 FTEの面接は複数日に及ぶことが多く面接も5人以上、私の経験したAppleでは13人にまで及びます。ポジションにも寄りますが上位のマネージャによる面接もあります。先ほどのAppleの場合13人の面接を終えた後数日して最終面接ということでVP (Vice President)の面接がありました。その次の日Offerをもらったので最終確認だったのでしょうが私の上司にあたる人物がDirectorだったのでその一つ上のマネージャが最終面接をしたのでしょう。 コントラクタの面接ではこうしたことはあまりありません。2,3人と技術面接をし、やってもらう予定のタスクをできそうだという感触を得たらマネージャ面接。

 今はたとえ最初に面接した候補が優れていても数人の候補者と面接をするのが普通です。 したがってオファーをだすタイミングがとても重要になります。今は人余り傾向にありますが本の数年前は人手不足。すぐにもオファーをだしてしまいたいと思うことが多々ありましたが人事は少なくとも3人の候補者と面接する様に求めてきたりします。 カリフォルニアのEEOなど法律や達しに抵触するのを避けるためなど色々な要素が絡むためです。

コントラクタは通常6か月から2年の契約。カナダは法律で一年だとか聞いたことがあります。 派遣ということで上司、部下の関係はありません。仕事を当てることはしますが、評価も休暇などの形式的な許可も直接にはしません。評価派遣会社あてに行うのです。 上司にようにふるまうことは固く禁じられます。あくまでも派遣としてやってきてタスクを実行してもらう、ということです。 

ずっとコントラクタでいるような人もいれば、その派遣先で成果を上げて正社員のチャンスを狙う人もいます。 コントラクタは時間給だけを見るととても良く見えますが(実際とても良いです)、諸般の要素を考えたりキャリアなどを考えるとあまり魅力があるようには思えないのですが私の友人の中には30年以上ずっとコントラクタとして働いているのもいます。現金収入だけを見るととても多くなるからで奥さんが大会社の正社員だからその会社の医療保険などに入ることで上手く回っているのでしょう。 このようなカップルも多いのです。