シリコンバレー、いやテクノロジーセクターは今いわゆるアジャストメントの時期に入っています。
私の元上司がVPを務める AI関連のベンチャー企業が今日CLOSEしました。彼は今新たな仕事探しを始めたところです。
シリコンバレー、人員整理が始まっています。 拡張とアジャストメントを繰り返すのがUSでの会社の在り方。以前も書いたのですが契約書には会社は理由のあるなしに関わらずいつでもポジションをターミネイトできるとあります。従業員も理由のあるなしに関係なくいつでも会社を去ることが出来ます。もちろん双方お互い話し合いをすることはできますが、こと会社に関してはそれが明らかな法律違反(基本的に差別的な解雇)でなければ解雇は簡単です。日本は法律で従業員が守られていて解雇が難しいと聞いたことがありますが、これは実は双方にとってメリットはあまりないように思います。
ベンチャー企業のレイオフは実はかなり厳しいものがあります。いわゆるサーベイランスペイやその他のベネフィットは多くの場合最小限(2週間から4週間分程度だったりする)になります。 ベンチャー企業で重要なのは
テクノロジー
エンジニア
そして、 現金。 レイオフするのはその現金が不足、いや出費を抑えるためですから解雇にあたりサーベイランスペイを多くすることは難しいのです。 私は以前ベンチャー企業に居ましたがその折30%カット(つまり3人に一人は解雇)という経験もしています。エンジニアが一番必要で、しかし一番コストが掛かるのです。 解雇されなかった従業員は一律20%の給与カットでした。 給与カットはレイオフと並行してされることもあります。 あの折はいわゆるドットコムバブルがはじけた時でシリコンバレー全体でアジャストメントやベンチャーの倒産が相次いだ時期でしたので次を探すのも大変な時でしたね。
レイオフがあるからリスクが大きいとみるのか、 なんだか知らないけど法律で守られているから雇用されているけれど仕事はない、給与は上がらない、というもやもやしたところに居続けるのか? リスクはあるかもしれないが遥かに成長の速度が速く機会が大きいところでやってみるのか?
その選択の時が来ているように思います。ことエンジニアリングに関しては
これまでも、そしてこれからも 成長の速度は速まっていくと思います。
日本は今、他力本願になりつつある。その一番の例は半導体。TSMCに来てもらう(つまり日本に何らかの施設を建設するという)、その為に国家が予算を計上するという、 そんな状況に留まるのか、
若い世代は、いつも書いてますが エンジニアリングにはライセンスは不要。 コンピュータ言語、 電子回路はどの世界でも共通。 つまり
どこでも働ける、 どこにでも機会がある
世界中に機会がある。