当地の日本コミュニティー向けの雑誌などを見ると今でも求人欄があります。大抵は飲食関連ですが時折運送業関連(引っ越し)も見かけます。エンジニアなどの求人を見たことはないですよ、しかしながら。 さてその求人欄、ほとんどの場合、 やるきのある人募集 ってあるのですよ。 さてそのやる気ってなんでしょうか? この言葉よく使うようですね。いや良く聞いたかな。いったい何だろう?と考えることが多かった。
さて以前紹介しましたが80・20の法則について書かれた書のなかで人を評価して
ー優秀な働き者はスタッフとして雇い十分報いなさい
ー優秀な怠け者は昇進させてリーダーにしなさい
ー無能な怠け者はそのままにしておきなさい
ー無能な働き者は即刻排除しなさい
といったようなことを書いてあります。 やる気のある、無しは怠け者と働き者を言っているわけでもなさそうです。現にいわゆるやる気のある怠け者も沢山いるようです。いわゆる掛け声だけな人です。威勢だけ良いということです。
ここで有能、無能はその組織、仕事に関したことでありまして別な環境になれば逆転することも多いんです。セールスさせたらとても無能だけど管理をさせたらぴか一だっていう具合に。
さてシリコンバレー、エンジニアを常に求める地域ですが基本、優秀な働き者を求人するんですが、その優秀という形容詞。 日本ではまあ色々なメディアが超優秀な人材でなければ働けないように書いていますが
嘘
ですと何度も書いています。30+年もいる私を信じなさい。2,3年いたくらいでBLOG書いたりYOUTUBEしたり、ましてや本を書いているのとは違います。 BLOGを書いておられる程度のシリコンバレーのエンジニア、私の目から見るなら 極々 普通。 もっと極端に言うなら例えばG社のエンジニア。もし仮にもう一度Gで面接を受けたとするなら必ずしもパスしない、という程度が実はほとんどです。 そんなものなのです。
ではその やる気 はあるのか? となりますが、 以前長くベンチャー企業に勤めていましたが(ほぼ創業時のメンバー)、ベンチャーも長く続くと惰性になります。会社は13年後買収されましたが5年を過ぎたころからそれまで働いていたエンジニアが辞めて行き始めた。理由は沢山ありますが理由の中には もうやる気がしない、この場合根を詰めて働くということだとしておいて良い、というものです。私も2度転職の機会がありましたが丁度その度に家族に変化ができ(つまり子供ができた。。。)取りやめたのですが(転職後は6か月程度のうちに結果をだす必要はあります)変化が無ければ移っていたように思います。もっとも社内転職のような形でR&D部門からアプリケーション、そしてマーケティングへと転身していきましたが(今はまたR&D部門に戻り設計をやってます)。 ところで、10年もいると今度は中々動けなくなります。居心地がよくなるのです、やはり。実際そのベンチャー時代の同僚の中には今もその会社で働いているのも多くいるのですがもう転職は無理でしょう。それで良いのなら良いのですが。やる気はあまりあるようには見えない。この場合のやる気とは 日本語のやる気に近いところはあります。あれこれ理由をつけて動きを取らなくなるのですが、20年も同じようなことをしているならシリコンバレーではあまり”価値”は無くなるのです。それを避ける意味でも移動していく。
やる気は持続できない。それを知ってか、ある会社では評価査定である評点以下が2度続くと解雇、なんていうところもあります。 以前書いたと思いますが基本解雇に理由は必要ではありません。同様に辞職もいつでもできます。契約書にいついかなる時に、いかなる理由でも解雇しうると明記してあることがほとんどです。 もちろん、実際にはそう簡単ではないのですが、基本てきには解雇に理由はいらないのです。