シリコンバレー 生活と仕事

シリコンバレーの居住域は広がっています。私がやってきた当時(90年代ですからもう古い話です)は通勤圏、つまりシリコンバレーのエンジニアたちが住んでいなかった(多くは)地域もいまやどんどん開発がすすんでいて通勤圏となっています。片道90分(自動車)なんてもう普通だそうです。私はずいぶん前に家をかったのでほとんどどこに勤めても20分以内で通勤できるのでその点では非常に恵まれています。リモートワークもありますがそれでもやはり通勤時間帯は混みます。製造業(半導体など)もあるので実に朝5時ごろから通勤の車を見かけるようになります。シフト交代するので午後は3時ごろからもう帰宅のラッシュが始まる。

さてつい先ごろ”いくめん”なる言葉を習いました。なんでも育児を手伝う(一緒にする?)男性と言う意味だそうですね。 なんじゃそれ?と私は思いました。 だったらシリコンバレー いくめん だらけだよ。 私も立派な。。。 子供の学校送り迎え、体調悪いと学校から連絡あれば迎えに行くし、帰宅前にスーパーによるとか、夕食を買ってくるとか、極々当たり前。私の家内は日本でいう専業主婦です。でもそんなことは関係ない。ミーティングの途中でも学校から連絡あれば、そちらが優先、基本的には。歯医者、医者なども連れて行きますよ。立派なイクメンです。 これが普通だと思っていたので イクメンを知って驚いた次第です。

でも、通勤に90分もかかっていたらそんなことできるのか? ですね。 そこはちょっと自信ないんですが、私の元上司、大きな家を郊外に建て、通勤時間80分もかかっていましたがやはりいわゆるイクメンでありました。 予定外(例えば学校からの連絡)などはともかく予定されていること、例えば歯医者など、早めに帰宅するなりして連れて行っていましたよ。

イクメンが出来ないなら家族を持つのは難しいのかもしれない。一人なら良いんでしょうが。。。 別に子供だけじゃないです。 家内の用事、家内がクリニックに行くようなときの送り迎えも普通な出来事。タクシーで帰るということが出来ないケースも沢山あるのです(クリニックがさせてくれない)。遅くなるときなど延々と待合室で待ち続けとなったりもするんですよ。

というわけで仕事を中断することも多いのです。でも、結果は出さねばならない。 シリコンバレー、ハイパーな社会です。結果を出し続けることが求められる。

というわけで日本の習慣にどっぷりと浸かっていると最初は苦労するかもしれない。 結果を求められる社会ですがその結果だけを出していれば良いという社会でもない。