昨日は随分と医学部について書いてしまいました。先ごろ読んだ読み物、子供たちをみんな東大の理IIIに現役合格させたお母さんの本だそうですが、そのためには小学校のころから(?)プランを練って。。。 んんん、なんでそこまでするの? って思うわけです。 世の中医学部だけかいってね。
私の分野だけでなく、農業(今や工学の分野でもある)、エネルギー、環境(水、ごみなども含め)、色々な分野がありとても面白いのです。それらはだめなんですか? と思うわけですよ。
医学部はプロフェッショナルなカテゴリー。 プロフェッショナルとはライセンスを取得する(医師、弁護士など)やより職業に結び付く(MBAなどその典型)を勉強するということです。もちろん医学を研究する、というのもあるんですが研究職に就くのはごく一部ですから。これらは基礎学位を終えてからということになっているわけです。このシステムが良いか悪いかを議論するつもりはないんでが、子供のころから医者になりたい、いや、医者にならねばならないというそんな覚悟ではないようなのですね。私の友人(USA)で医師のなったものは皆学位を取った後進んでいる(そういうシステム)。エンジニアと5,6年して進んだものもいますし、音楽を専攻したのち進んだ人もいます。以前の部下(エンジニア)は今高度な技術を習得した看護婦をしています。
社会的地位と高収入が原動力なのかな? 高収入だけなら、エンジニアだって、日本はさておき、可能です。これはシリコンバレーに限りません。以前書きましたがいまや中国で優秀なエンジニアを雇うには日本の倍の給与を提示しなくては難しいのです。
優秀な人材が向かう先が皆医師だ、東大だ、というのでは心元ないのです。なんだかひずみを感じます。 小学生や中学生の頃はどちらかというと周り、特に身近な周りの影響を受けるものです。そんなころに医学部だ、東大だ、いやその予備軍としてでしょうか?名門高校(受験での)という影響ばかり与えるのはいかがなものでしょうか。 受験のプロである予備校や塾の講師にはこの辺りを教えることはできないでしょう。 受験のノウハウを伝授できても社会にでると役にたちません。実際のところ複雑な図形の面積をノウハウをしることではじき出せる能力を使う機会は受験の一瞬だけです。そんなノウハウを覚える時間をつかって読書をするほうが実はずっと後々役立つ。
大学ですが、日本は大学で終わる。 以前書きましたがことエンジニアリングは大学程度ではもうついていけなくなっています。 以前は企業がその後鍛え上げたのでしょうがそんな余力を持った企業は少なくなっています。書いたと思いますが私のこれまで働いた数々の職場、博士号を持つ同僚の割合は50%以上。修士まで入れるとほぼ100%です。博士 = 研究職とするのは日本の特徴でしょう。 博士といっても普通にエンジニアをしているひとがほとんですから。
と 受験のシーズンがやってきたようなので私の個人的意見でございます。