日本でも最近転職が話題になっていると聞きますが、多くは
転職したら収入が下がる。
と書いてあり驚くのです。 逆でしょう、基本的には、と。
以前から書いてますが、 お金と経験は回す、回ることで大きくなる、大きくする、 それが基本です。 留まっていれば大きくなっていたのが終身雇用の基本だったのかもしれませんが、それが崩れつつあるなら社会も回ることでお金(収入)と経験が大きくなれるように仕組みが変わっていくはずですね。長い目で見ればそうなるはずですが今は過渡期なのかな? でも変えるには変わる必要があり、私のような昭和世代では上は変わることは難しいのかもしれない、で、結局変わらない。そこで若い人がはみ出したように転職となると収入が下がったり経験で不利(つまりいい機会に恵まれない)ということになるのでしょうか。 若い人にはこれからは回る世界がやってくるか、回る世界を作るのが良いように思います。閉塞感があるなら、遠心力を使いその閉塞感を切って飛び出すのも良いですよ。とまあ、30+年以上もまえに遠心力を使って飛び出してしまった爺(なんでも60代は熟年って言うんですって?老年でなく。嬉しいですね、私は熟年)。
シリコンバレーでは転職するんです。日本人でよくあるのが、赴任で来ていた人がそのまま居残る、その場合大概、赴任から、現地(採用)に鞍替えするというパターン。で、そのまま同じ会社にいつまでもいる。もちろんそうでないような人もいるんですが、このパータンとても多い。そのままずっといると、経験ができません。つまり履歴書が埋まらない。以前なら、日本が巨大な存在で有った2000年前半ころまでなら、日本語ができるというだけでそれでも転職できたような時代もありましたが、今は日本語より中国語(いつまで続くかはわかりませんがね)。日本語だけで、日本の人脈で雇われるというケースもありますが、機会は狭い。履歴書は大事。若いうちは特に。
現地採用でそのまま居る一つの理由はビザと永住権かもしれない。赴任でいる間はビザの関係で永住権のスポンサーにはなってもらえない。現地採用になるとビザのタイプが変わるはずで、その後運良ければ永住権の申請(会社は必ずしもスポンサーになりません)。今はとても時間がかかるからその間動けないのかもしれないですね。2,3年はざらで5年近くかかることもあるらしい。私? 80年代後半の合衆国は永住権がとても簡単で私はきっかり3か月でとりました。あんな時代はもうやってこないでしょうね。 書類を出した時に面接の日程がきまり(きっかり3か月後)、面接も一分でおわりその場でテンポラリーの永住権証明をパスポートに押してくれる。それでおしまい。今では考えられない話なのですがそんな時代が有ったのですね。
この永住権などに伴いひとつのところにずっといることになるとその間回る機会が少なくなる。この辺りをどうするか、を考えるのは必要です。
お金、経験、ポジション(キャリア)すべてにおいてまわることで大きくしていく、それを心掛けておくことです。
私は技術端をずっと進んでいますがそれでもエンジニアとしてのポジションは上げていますよ。