日本の様子を外から見ているといわゆる評論家と言われる、自称しておられる方々が、 スキル教育を進めるべきだ、国家はそれに予算を使う。そうすれば国が持ち直す、生活が良くなる。。。などと。またそれを真に受けた政治屋がそんなことを言っている。。。
あほか
とくそ爺な私は言ってやりたい。 こうした考えはいわゆる発展途上国ならわかりますが、日本は仮にもいわゆる先進国。 スキルって何さ? こういうと決まって、
プログラミング
をあげるんですね。 これも
あほか
1年程度プログラミングを勉強すればもう一人前のソフトウエアエンジニア? そうなれる人もいますが、そんな人物は既にそうした技術は身に着けているわけだ。別に誰の助けも必要とはしません。
プログラミングができる(ちょっとコードが書ける)イコールソフトウエアエンジニアでは無い と何度か書いてきましたがその通りなのです。
高校の時からファイナンスなどを授業に取り入れるって? あほか。 誰が教えるねん? 普通の教師?彼らに教えれる程度のことはちょっと入門書を見れば全部書いてあります。学校で教えるようなことではない。
私には全部ずれているように思えます。 本当にしなくてはいけないのは
ゆとり教育や創造性を高めるなんていう下らん教育を辞めて1960年代の頃のような厳しい教育にして基礎を徹底的に鍛え上げる。中でも 語学(日本語を含む!)、 数学。 語学にばかり目が行きがちですが、どんな職業に就くにも数学がとても重要。 創造性を高めるなんて10年早いのです。そんなのは大学院に進んでやれば良い。
大学教育、特に大学院。エンジニアリングの世界で日本ほど博士率の少ない会社は無い。 以前書きましたが私の今いる部署や以前の会社圧倒的に博士。それも研究職だけでは無く開発エンジニアも沢山います。へ、彼女もPh.Dだったんだなんて発見を毎日のようにしています。中国でも圧倒的に沢山の博士が普通にエンジニアとして働いている。私はそんな会社に何度も出向き一緒に設計をしてきたのです。 博士イコール研究者、という錯覚が強い日本。エンジニアリングの世界で競争力を失っていった一つの原因はそこにあると思います。博士まで行くと就職で不利、なんていう世界ではエンジニアリングは伸びません。むしろ有利になる必要があります。博士まで進むと年齢的に20代後半となります。勉学にはお金が必要です。優秀な学生が研究(博士課程は研究が主)できる環境を整える(それには生活も入ります。結婚だってできるくらいの。研究するなら結婚するなってわけわからなんことを言う教授が今も多いそうですね。皆即刻首だね。有害でしかない)。それが教授の仕事だと以前聞いたことがあります。つまり教授とはマネージャなのです。学業終えたら企業でバリバリできるようになれば良いんです(有利にね)。そうすれば学業にも進むし企業も技術面で競争力を持ちます。今は企業に従業員を育てる余力は無いんです。翻り、学部(4年間)は基礎を学ぶだけで精いっぱいなはずです。4年生になったら研究なんて言っているようですが正直いってまだまだ基礎も出来ていないのにそんなことしてどうするんだと思います。そんなことに時間を使うくらいならより高度な数学をしっかり勉強しておく方がよほど人生で役に立ちます。
つまらない付け焼刃のようなことをスキルだとか言ってやってもお金の無駄、若い世代、特に学生には。
経済が伸びれば裾野が広がるのです。 一部の産業が発展するとそれに伴い他業種も伸びていくんです。 それが正の循環を作り上げる、そして経済を上昇させる。 戦略産業を設定しそれに予算を投入してその産業に必要な人材を教育していく。その教育の基礎はスキル教育ではないはずなのです。
でも30代後半以降、日本の人口の大半を占める層はどうするんだ?となりますね。 いったいどうしてくれるんだ。。。と。 実に世界中この世代による政治的反抗期に入っていてそれに乗じて権力を握ろうとするポピュリスト政治屋(ど素人も含め、前USA大統領とその一味のような)が横行している世で実に危険です。でも どうしてくれるんだ となりますね。自分がその立場だと。 再教育? スキル教育? 産業を興すのではなく付け焼刃なスキルトレーニングをすれば、それで産業が興ると安易な評論家は言うんですね。本当でしょうか? 一部成功する人もでてくるでしょう、でも大半は受けた前後でそれほど変わるとは考えられない。成功する人はほっておいても成功するんです。他人が成功させるわけではない。自分で成功していくわけでほっておいても良いんです。
でもね、日本は大学卒多いんです。遊んで卒業したから学位を持っているだけだと言う層もあるでしょうが素晴らしい知識、経験を持つ人たちも沢山いるんです。ただ、それらの人財を必要とする産業、会社が無いか、減っているところに問題があるのです。
であれば、 必要とする地に移っていくのが実は理にかなっているのです。
というわけで、やっと結論ですが、 以前も書きましたが エンジニアならシリコンバレーにやってきなさい。別にシリコンバレーで無くても需要がある地、例えばベトナム、サウジアラビア(中東地域)、そしてシリコンバレーではないUSAなど、色んなところ。 グダグダ言っているより行動でしょう。家族がいると色々と制約ありますが30代前半で結婚する層は極貧な日本、独り身でしょう? だったら出ることは障害も少ないはずだ。