シリコンバレー 財は自己責任

USAで暮らして最初に学んだことは? と聞かれるとお金は自己責任。お金とはこの場合そうですね、老後の費用とでもしておきましょう。最初に教わったのは日本の年金に相当する、ソーシャルセキュリティー、もらえると思わないことだ、いや、それだけでやって行けるなんて考えるなでした。税理士を奥さんとする同僚から教わった話です。私がもらえるはずの金額(65歳)、日本の人が聞いたらへええ、そんなにもらえるの?となるような額なのですが(でもね、その分、税金として毎年払う金額も大きいです。とても大きい)、それだけではカリフォルニアで暮らすには25%を賄えるかどうか程度です。あとは自己の蓄えから。蓄えの4%程度を毎年使うなら無くならないのでそれを目安にするんです。4%で75%を賄うわけですからそこからどれくらいあればよいかが計算できますね。

働いている間の財で一番重要なのは自分ですね。それとまあ、人脈でしょう。どちらも

自己責任 

なのです。 会社や国が何かしてくれるわけではないです。会社なんぞに任せるとろくなことはありません。会社はあなたを給与というものと引き換えに買っているわけで、材を財にするようにはできていません。いや、材にも消費財(使っておしまい)と財が財を呼ぶ資産財がありますね。会社運営ではほとんどは消費財です。資産財になれる従業員は少ないんです。そんなものでしょう? 違いますか? 消費材を給与などと引き換えに購入しているんですよ。

であるから、資産財をつくるのは自己責任です。 その資産はもって動かせるのです。自己に付随するのでおいておくことができないですからね。どんな自己資産を持つべきか?

1. 普遍的なもの。 エンジニアならその筆頭は 数学だと私はなんどか書いてきましたが数学です。数学力は絶対。 まあ、それに今なら母国語でない英語、中国語能力。特に読む、書く能力。会話? どれだけ重要か?私は読み書きがより重要だと思う。読めるよ?って言いますね。じゃあ、300ページもある本を1日で読めます?10ページに1日使ってない?そんなの読めるとか言いません。かけるよ? 本当かな? 私は今でも書くのは苦労します。日本語でも書くのはとても難しいはずです。 会話? 英会話なんて役立ちません。 Good Morningを100万回話しても会話になりません。あなたの教養、知識、経験こそ大事。日本の英会話学校は教養を教えないですな。あれはお金泥棒だと思います。 

2.専門分野での普遍的なもの。 例えばソフトウエアエンジニアであればソフトウエアを設計できる能力。これにはある種の開発言語に精通することのみならずいわゆるソフトウエア工学の奥深い分野まで入ります。単にPython を知っているという程度ではないわけです。

3.そして、その時の旬。今ならAIですな。例えば。

資産ピラミッドを自分で作ってみると良くわかります。

これらの財は自己に帰属するので自分と一緒に持ち運べますね。 以上に付け加え

4. 人脈。元上司、元同僚、顧客、ベンダーなどの中から彼ら、彼女らはと思う人がいれば縁を切らないように。 が、つまらない人脈はあまり手入れをする必要はないです。それを見抜く能力は必要です。 女友達がいますが彼女は若いころから彼女の父親に人をみる目を付けるようにと言われてきたと言っておりました。

5. 特技。私は前にも書きましたが 料理(作ること、食べること、知ること)をあげますが(絶対役立ちますよ)、他にもあるでしょうね。

とりあえず、履歴書を見直すなどして自己の財産が増えていくように日々考えていると良いわけです。