シリコンバレー ベンチャー企業 続き

これまで何度もベンチャー企業について、 面接などを含めて書いてきました。 私はベンチャーの経験が長いので色々と書けるのです。働いただけでなく、サイドビジネスとして、色んな会社を投資家のために評価をしたこともあります。今もサイドビジネスやってますよ。

ベンチャー企業、資金を調達したなら、必ずEXITプランが必要です。従業員は、ある程度年数も経つと諦めも入り、会社が倒産しなくてそこそこ給与があり保険などがしっかりしていればそれで良いか、、、なんてなります。特に共働きの場合。そうなるとだんだん新しい人材は入ってこない、元からいるエンジニアがそれとなく働く。。。で成長は鈍化してゆきますがそのころにはセールスの頑張りもありある程度顧客もできている。。。こんな会社も多いのです。倒産しなければ良いかです。 しかし、ベンチャー投資家、彼らは自分のお金を投資するというより、投資家からお金を集めてファンドを設定して期限を切って色んな会社に投資するんです。例えば10年とかね。10年後にはファンドを解散して投資家に利益をリターンするのです。投資したベンチャーが先ほどのようになると困りますね。投資家は従業員ではないので給与をもらうわけではない。投資の回収で初めて利益。回収は基本的に株式を通じてです。公開(IPO)できるか、買収されるか。 二つにひとつですね、基本的には(別な方法もあるんですが)。

だから経営陣はだらだらできないのです。創業者社長といえどもダラダラが続いていると経営サイドから身を引くように圧力はかかります。会社を売ることだけを目的に投資家がCEOを連れてくることもあります。こんなCEOがやってくると目的はただ一つ、EXIT PLANを実行すること。通常IPOではありません。買収される。 利益を得るのは投資家、創業者そしてCEO、CFOなど買収に関係した一部と買収先が価値を認めたエンジニアたちだけとなります(エンジニアの場合、買収は再雇用なのですがそのとき良いオファーをもらえる。いらない人員は皆、原則首です)。 ここまで行けたら良いのですがここまで行けない場合はまさしく投資の回収に入ります。機材を売る、技術(特許)を売るなど。つまり会社をたたむということです。借金を返済したあとの残りはすべて投資をしたグループで分割ですが大した額にはなりません。ゼロであることも多い。

こんな会社に入ってしまったら、 ”あーあ”となることも多いですよ。私はベンチャー企業に13年いましたがある時創業者社長がステップダウン(させられた)、投資家が連れてきたCEOは上手く会社を売りましたが、彼とCFOだけでその買収を全部実行。彼らは巨額のボーナスを手に入れたのですが買収方法が長く働いていた従業員にはとても不利な方法で13年も働いて。。。となりました。13年働いた結果と今働いている会社(2年ほど)でトータルな収入を比較すると大差ないんですよ。もう買収されること、投資家の利益を守ること、それだけが目的だったので仕方ないんですがあれから7年、今売っていれば10倍の評価額になるんだそうですよ。まあ、投資家あの時点で7年待つ余裕はなかったでしょうけれど。

さて、何度か書いてきていますが ベンチャー企業など小さな企業での面接は

こちらも あちらをじっくり面接している、評価している

という心構えが必要です。 見せてくれるところは全部見る。経営陣、創業者とも会わせてもらう(普通してくれますがそんな機会が無ければリクエストする)。 それだけでは足りません。

ー面接で出てくる人たちも見ておく。何度が書いているのでかこのBLOGを参考にしてください。

ー水が欲しいなどとお願いして社内にあるキッチンに行ったり、トイレをするときなどに面接で会わないような人がどんな感じかも見ておく、などこれも以前書いたのですがとことん確認しておく

ー面接後も必要あれば再度会う、特に上司になる人や創業者など。会ってくれないならあまり良い会社だとは言えないことが多い。 人材を雇入れるのは彼、彼女たちの一番優先順位が高い仕事なのですから。