爺なので、同じことを繰り返すことが多いのですが、先ごろ日本にいる友人がユーチューブで見た話として、カリフォルニア州では1200万円以下の世帯収入は低所得に分類されるとあったが本当か?と聞いてきました。
さあ、実は知りません。調べてもいませんが、こと、シリコンバレーのエンジニアだけで考えると11万ドル(年収)は低いほうに入るのは確かです。以前パワーカップルについて書きましたが夫婦ともプロフェッショナルな職(エンジニアと医師、エンジニアと弁護士など)であれば50万ドルの年収はごく普通です。パワーカップルの割合はとても多いです。
このような日本人は以前から書いてますが未だに例えば中国は低所得だと思っている。それであれほどの旺盛な消費は無理。私が勤めていた会社、日本と中国に部署があり同じような職種のエンジニアがいますが、10年までであれば日本のエンジニアの収入が上、ですが、今は中国が上です。 追い抜かれたわけです。しかも差は広がるばかり。 なぜか? 経済に勢いのある、ないもありますが、
回せていないから
も理由です。昇進でもなければ給与は年2~3%昇給がごく普通でしょう。昇進、皆ができるわけではない。係長に進めるのは5人に一人かな?課長で10~20人に一人、部長だと50~100人に一人でしょう? 給与を上げるためだけの役職もありました。例えば参事だとか、参与(えらいかどうかもうわかりませんね)。でもこんな役職が急激に少なくなっている。となると同じ会社にいたら年率2~3%。複利で仮に30年居たとして、3%を使っても2.47倍にしかならないのです。初任給300万(ボーナス込み、残業なし)で30年経ってやっと700万弱ですよ。 で、これが今の日本のメディアン値だとか聞きました。合っているじゃないですか。
方や他国、 一社に30年もいる人は多数派ではありません。何度か書きましたが会社を変わる一つの理由は年収を上げるためです。 30年に4回転社したとします。転社の際にはその時々の相場に見合った給与になるのです。日本のように30年相場の変わっていない、いや相場が沈んでいっている国でないかぎり(日本は相場が沈んでいっていますよ)、4度の転社ごとに相場を換算して年収はあがるのです。
回すことで増える と書きました。
なぜ回らない社会構造になっているのか、 考える時です。
でもね、 自分ひとり頑張っても仕方ないのです。 社会を変えるんだと燃えるのであれば、政治家になることです。 そうでなければ、 そうした回る社会に出ていくことも
選択肢
いまや優秀なエンジニアを中国で雇うには日本と比較して50%~100%大きな給与が必要です。 それでも引く手あまた。 そこは経済が伸びているかどうか、で決まるところです。
だから あれだけの消費熱。 ベトナムもすごいですよ。
インドネシア、ベトナムに日本がGDPで抜かれるのは時間の問題です。
まだ日本に技術はありますよ。 でも、中国、韓国、台湾を例にあげるまでもなく、若い世代が猛勉強しているこれらの国、技術的にもすぐに追いついてくるでしょう。もう中国、台湾、韓国はある程度日本を追い越してしまっているように。
いつまでも 日本は経済大国だなどと思わないことです。
おっと、これと 富裕層ビジネスは無関係。 銀座あたりは富裕層(日本と海外)に完全に舵をきりましたね。どこの国にも富裕層はいます。経済がどん底でも富裕層はいるのです。富裕層ビジネスはそれだけで十分なりたつ。