シリコンバレー 危機感 2

シリコンバレーの一番の危機感は? というと

人材 です。

競争(競合他社)、国家間の関係(特に米中)、シリコン(半導体)などもありますが、 何をおいても人材です。 人材

エンジニア、科学者、 経営者、イノベーター、投資家、 大学教授、 学生(特に博士課程)。。。

何をおいても人材です。 これまでも、そして今もまだ人材を引き付けてはいますが、

足りない。 

いや、その流れが(入力)細くなろうとしている。これは前政権の政治姿勢にも大きく責任はあるのですが アジアの世紀が許せない、考えたくもないという欧米思想にも根差すところがあるかもしれない。 ちなみに2030年アジア圏のGDPは欧米全部合わせた大きさの2倍から3倍になるという予測もあります。米国は中国の半分程度になります。米国は大体ヨーロッパ全体の規模ですから中国だけで欧米と同じになる。 ですからこの2~3倍というのはあながち外れてはいません。 経済は生産と消費と言いますが大きく寄与するのは消費です。消費が生産を引っ張るのです。輸出主体な韓国はどんどん落ちて行きます。日本はまだ人口が有るほうなのですが落ちる一方です。消費地で生産を始めると輸出はもう持ちません。中国、携帯電話も家電品ももう自分たちで生産している。車も始めた。韓国から買っているのは?半導体位かな? それも生産を始めるからぶっちゃけた話韓国や日本は要らなくなるんですよ。でも韓国も日本も中国が欲しい。大消費国ですからね。 インドに行くかな、当面。でもインドもいずれ自分たちで生産も始めるでしょう。 危機感を持たないほうがおかしい。2030年なんてあっという間にやってきます。

そんな危機感を持つシリコンバレー、何度も書いてますが人材、消費地を求めて移動、拡張が進んでいます。米国は人口もあるのである程度以上の大きな消費国ですがアジアのビジネスは大事なのです。 アジア人バッシングなどしている暇はないのです(ビジネス関連の人はしていないですよ、もちろん)。

ある本では日本はアジアに入れてもらっていない。80年代APACというと日本以外のアジアでした。今はAPAJと言うことが多い。しかも日本はアジア圏では会社組織上既に中国の配下になっている欧米企業が多いんです。日本支社の社長はアジア圏本社(中国にある)にレポートするのです。これはもう仕方ない事実。ビジネス規模が違いすぎる。いわゆる外資系企業、日本組織の人員整理にまで入っているところもあります。 人が多すぎるんですね、ビジネスが縮小しているのに比較して。私が働いていた会社でも過去はビジネス規模$15ミリオンで人員7人でしたが今はわずか$3ミリオンでも未だに7人抱えています。最近中国本社の配下に移りました。中国、今は$30ミリオンくらいの規模ですが未だに人員5人(中国でエンジニアを雇うのはとても難しいのです)。私の予想では年末までに3人にまで日本は削られるでしょう。

シリコンバレーの大きな企業はどんどん拡散しています。 もし私が若くて家族もいない、そう30代の独身時代だったなら、両手をあげてアジア圏に支社に移っていくかと思います。大きくなる地域にいるとそのエネルギーを感じることができるし、かつ チャンスが 大きい。

アジア圏に出てみませんか? 

おっと、シリコンバレーもまだまだ伸びますよ。成長は止まっていません。ちょっと住みにくくなりかけていますが出てみようという方、私はいつでもエンジニアを募集中です。 エンジニアが欲しいのです。人材が一番重要。