シリコンバレー フェースブック 面接

日系企業について書きましたが私が働いていたころの話ですが本社(日本)と海外子会社を明らかに区別していました。それ以前に日本でアメリカ系のいわゆる外資に勤めていましたがそこは大きな違いでした。まずいわゆるID(会社の身分証)が本社と子会社で違う。デザインが違うだけではなく子会社の身分証では本社を通過できなかった、つまり毎度以前の言葉になりますが守衛室を通る必要があった。本社社員が子会社にやってきた場合は不要、つまり子会社のシステムは本社を認識しましたが本社のシステムはしない。。。 振り返り私が働いていた外資、IDは世界中共通(名前はローカルの表記と英語の2重表記)でどこにいってもそのまま使えた。日本でも本社地区でも、カナダ、UKでも。あの当時、不思議でしたよ。なんで統一しないの?と。子会社社員は言うなればベンダーと同等な扱いだったわけですね。あとは日本人についてだけですが以前も書きましたが現地採用と赴任(本社)。現地採用は明らかに格下扱いでありました。現地採用という言葉それ自体嫌な響きでしたね。 

さてフェースブック。 私が今勤める会社です。自分が勤める会社の面接を書いてどうするの? なのですが、シリコンバレーで今現在良く知られる会社の一つなだけに抜かすわけにはいかない。

経験を書いても仕方ないような立場ですが電話面接(二人、一人は今の上司)を経て本面接に至りました。電話面接でも技術的なことが中心でした。ポジションはいわゆるMTS、 つまり技術要員です。電話上でコーディングもしましたよ。 出題は2分木構造のデータセットを深さ方向優先に探索するコードと同じレベル方向優先で探索するそんなコード。一つの解決案として回帰プログラムを説明しましたがその弱点とそれを対策する方法(別コード)を説明させられました。コードがきれいに合っている必要はないです、なぜなら電話なのでどちらとも正確にはわかりませんからね。

本面接は一日。朝からはじまり昼食も入れて3時ごろには終わり。一人45分で都合6人としました。

ハードウエアのポジションなのですが質問はすべてソフトウエア。ハードはもうできる、という前提でありました。マネージャ面接でソフトウエアの質問ばかりだったけど、ポジションはハードウエアとなっているが。。。と聞いたらそのように言ってました。履歴書だけで判断したようですが、リンクトインなどを見たようです。リンクトイン、使っている人もいるかと思いますが推薦文を書いてもらうことができます。私も数人書いてもらっていますが皆シリコンバレーやテキサスの同じような職種のコミュニティー内では知られた人たちなので彼らの推薦文が役立ったようです。履歴書にリンクトインなどのプロファイルを入れておくことは普通になっていますよ。

面接はコーディング主体だと書きましたが面接者はその応募者がどれくらい考える能力があるかも見ています。Leetcodeなどでコーディングを練習しておくことはできるのですが過去の問題を見ておけば何とかなるというような質問は無かった。例えば画像拡大フィルタの設計問題。数々の条件がありそれを全部満たすようなコードを作成する。 パリティーを計算するコードだけれど使えるプロセッサの命令セットはとてもすくない(この問題はアセンブリ言語)、そんな中一番効率のよいコードを作成する、 などなど。

知らないと時間内で終わらないのですが、面接はコードを見るというよりその人がどんなアプローチをとって来たか、どう考えたか、よりよい方法はないか、検討したか、など実際の設計を担当させうることができるか、そこを見ているんです。 知っているから(練習したから)、ぱぱぱとコーディングできたとすると”ああ、知っているんだな”となりあまり面接者に印象を与えません。そんな場合、知らなさそうな質問をしてくるでしょう。 例えばそのコードをどう検証する、デバッグするだとか、もっと効率の良いコードは無いかとか、コストは? ソフトウエアのコスト、考えたことがありますかな? ソフトはただ、と思っている? 購入金額を言っているのではないですよ、もちろん。