シリコンバレー 一日 2

9時ごろからいわゆる本日の一日が始まる。。。 

私クラスのエンジニア(開発のある部分での責任者)で平均一日3つのミーティングがあります。ミーティングは時間きっちりに始まり、終わる。これがほとんどの会社では徹底しています。いわゆるダラダラミーティングはないです。 ミーティングについてはまた後日書きましょう。

午前中に大抵一つはそんなミーティングがあります。だから午前中大体2時間が実際の作業(開発など)の時間でしょうか。

作業中も時々質問や簡単な設計の話をするために席を立つことはありますが基本的に自席にいます。私は仕事柄大きなDisplayを2つ必要とするのです。ソフトを開発しているエンジニアたちの中には、そうですね、シリコンバレーの様子を伺ったようなビデオや写真を見るとカウチに座ったり、外のベンチで働いたりするような光景を見るかもしれませんが実際にはラップトップの小さな画面で効率よくできる仕事は少ないですよ。ベンチに腰掛けてなんだかかっこよく仕事をしているように見える。。。 あれは大抵ポーズです。効率を考えたらね。 一休みする間にコンピュータに流したJOBを確認したりWEBサイトで見つけた関連する論文などを読んだりするのにはラップトップでも十分かもしれませんがずっとカウチに座ったりベンチに腰かけてはいません。 仮に、そうだとするなら? ご想像にお任せしますがいわゆるシニアと呼ばれるレベルのエンジニアで私はそうした人をみたことはありません。ラップトップの画面はやはり小さく情報を多く見て検討するには不向きなのです。

さてミーティングや設計などで同僚と話をしていない間は、ずっと働いています。 オープンな環境にあることもありますがWEBサイトをブラウズしているような人は見かけません。キュービクルだったころ、仕事時間にほとんどをWEBサイトを見ることで過ごすような人を見かけることもありましたが(しごとがらそれが必要というわけでない人たちです)、流石にオープンな環境では難しいでしょうね。まあ、それが理由ではありませんがひたすらに設計をしている。。。

私は10時ごろに一度珈琲ブレークを取ります。ブレークは必要です。アプリがありコンピュータの画面に10分の休みを取る時間だと教えてくれます。もっともその通りに取れたことはないんですがきっかけにはなります。珈琲を取りに行くことで席を立つ。これが大切なのですよ。

昼食はカフェが11時30分から2時(だったかな)まで開いているのでその間に。同僚と一緒に行くこともあれば一人の時もあります。今の会社は昼食もFreeですがこれが一般的というわけではないです。 かじったリンゴのマークで知られる会社はFreeではないです。でもこれが普通です。あの会社は周りに沢山レストランもあり会社のカフェで食事をする必要はないんですが私が今いる会社は周りにほとんどレストランはなく会社のカフェがほとんど唯一ですがとても沢山のカフェがあるのでメニューを確認して遠くのカフェまで行くこともあります。軽い運動を兼ねて。食事をとったら歩きます。この光景はシリコンバレーでよく見かけます。以前いた会社もそうですが会社の周りに遊歩道(Bay Trail)が広がっているところが多いのです。今の会社もBay Trailがありサンフランシスコ湾に面したところを歩いたり自転車に乗ったり。

でもね、ほとんどの場合食事をとったらすぐ席に戻って仕事していました。何しろ量がものすごく多いのです。以前書きましたがシリコンバレーはワーカホリック。 仕事量はとても多いです。期限は’短くすることはとても多いので日本人の感覚からすると ”できるの?”となるかもしれないですよ。できないから休日も働くんですけれどね。週60時間は当たり前。過去居た会社では70時間、80時間働くこともありました。実質労働で言っていますからWEBサイトをブラウズするような時間を入れていません。若いころは泊まり込みを何度も経験してもいます。自分の席の床で寝ていましたよ。

言ってしまえば例えば2人でする仕事を一人でする。だから給与が高い、ということなのかもしれません。

午後もこんな調子です。 3時ごろスナックタイムを取りますがそれ以外基本的に設計に携わっている。 雑談はとても少ない。

5時を過ぎると、それでも席を立って卓球したり、GYMに行ったりな日もあります。GYMはずっとあいているので朝行く人、昼休みに行く人など分かれますが私は行くときは5時以降。

帰宅に向かうのは大体6時を過ぎてから。8時ごろから6時過ぎまで、実質9時間。

帰宅したら? 最初にすることはEMAILなどの確認。つまりまだ仕事モード。

夜も10時ごろになると再びちょっと仕事(途中結果の確認などです)。30分から1時間程度かな?

もっとも以前居た会社ではマーケティングだったので

朝は6時ごろからヨーロッパの案件処理。ヨーロッパは午後になっている。

夜はアジアの案件処理。 アジアが目覚める頃です。

と今とは比べ物にならないくらい長い時間でしたがマーケティングは設計とはことなり集中する時間は少ないので朝6時から夜11時くらいまで仕事モードですが途中の抜け時間も多く実質労働では同じ程度でした。ただ時差があり3つの地域をカバーするとなると時間は長いです。

週末も働きますよ。 マーケティングにいた時分は日曜はアジアはもう月曜。つまり日曜は午後からもう働いていました。アジアの顧客は待ってくれないのです。

週末の働きの内訳の多くを占めるのは勉強です。仕事に関する勉強やプロジェクトの資料を勉強するのです。勉強はとても大事な仕事の一部です。今でも現役大学生に劣らぬほどの勉強量ですよ。仕事を始めたら学生時代より勉強しなくなった。。。としたら? 勉強量は多くなって普通です。これについては以前書きましたがまたいずれ書きましょう。