シリコンバレー 英語 2

以前英語について書きました。

つい先ごろ日本にいる知人に頼まれて日本のいわゆる外資系企業についてすこし経験を話しました。私は1980年代にある外資系企業に就職しましたし、アメリカ本社の社員、マネージャとして日本を含め色々な地域で働くエンジニアを面接して来ています。そんな経験を聞きたいと。。。

さてその英語。 外資系の就職に関するWEBサイトの記事を見ると決まってこの英語が出てきますね。まあ、ここでは英語としておきますが中国系の会社なら中国語、韓国系なら韓国語となるのでしょうが、つまるところその会社の本社(本体)のある国の言語ですね。

コミュニケーションができないと困る。。。 でもね、日本語でもコミュニケーションできないと困るわけで 言語 (日本語、 英語)が問題なわけではないのです。 コミュニケーションできないと困る職種、例えばマーケティング、広報、などでは 言語力ではなく、コミュニケーション力がまず第一。 前にも書きましたがあなたの素晴らしい英語を聞きたい、読みたいわけじゃないのです。 情報を知りたい、会社、製品の価値を知りたい、伝えたいのです。 あなたの素晴らしい英語(発音としておきますかね)ではないです。 

では、エンジニアなら? そうですね、 例えばプロのスポーツ選手。超一流だが英語はからっきしだめ。 普通の選手だけれど英語はペラペラ。どっちをスカウトします? 超一流選手でしょう? そんな選手には専属の通訳を付ける、英語の個人レッスンをするなど色々と手を打って契約したいとおもうんじゃないですか? 普通の選手? 彼、彼女の英語力を買うわけじゃあないです。 英語力で試合に勝てるのなら別ですがね。

同じようにエンジニアならまずそのエンジニアの技術力とエンジニアとしての経験が先、いや、そこにしか価値はないです。 設計をしてほしいのですからね。

以前働いた会社には優れたエンジニアがいましたが彼女はタイプすることが出来なくなっていました。ペンを使って紙に図を書いたりなどはできるのですが長年のキーボードとマウスの酷使がたたりもう上手くキーボードやマウスを使うことが出来なくなっていたのです。 会社はどうしたと思います?そのエンジニアを雇うにあたり、専属のタイピストを雇いました。そこまでしてそのエンジニアを雇いたかったのですね。

英語も同じですよ。はるか以前一度日本人をこちらで面接しましたが私との面接は日本語。とても実力ある人でした。 結果は私だけが良い評価。どうも面接で上手く意思表示できなかったようなのです。私の上司、その時どうしたと思いますか? その候補者をもう一度面接に呼びました。面接で接した全員と彼との合同面接でしたが私が仲介する形をとりました。 結果?

雇うです。 条件? 6か月間会社が充てる英語の個人レッスンを受ける(就業時間中)。 

とこんなこともありますよ、 ということで、 要はその職種、そのポジションにふさわしい実力、経験があることが まず 第一 だ ということで

決して 英語 最初に有りき  ではないですよ、 ということです。

もちろん、言語は仕事以外でも重要ですからレッスンを受けるなりして会話ができるようになることは大事なのですが英語で会話等ができるまで待つということはしないことです。 今が旬な技術、経験を持っていればそれが一番重要な要素だと、以前も書いたのですが 当たり前なのですが 日本ではややもすると、 英語、 英語 となるので今一度書いておこうと思いました。