シリコンバレー 日系企業 2

USA,いや、海外で日系企業で働くなら(このBLOGを読んでいる方を日本人と仮定しています)、まず最初に

ーそのメリットは何か?

ー将来その企業の日本本社に採用されるつもりなのかどうか、いや日本に戻る予定があるのか

などをよく考える必要があると思います。 20年以上も前、私が日系の企業の現地採用として働いていた折はそのメリットはまだありました。何しろあの当時まだ日系企業は体力がありましたからね。今はどうでしょうか?あなたの関連する業界、業種内での日本企業の強さを測ることはとても大事です。ひところの日本の家電、情報、半導体関連の会社、2021年現在、精彩は以前と比較するとあまり芳しくありませんね。残念なことですがそのような会社で働くことがあなたの将来にPLUSになるかどうかを考えるのは必要なことです。

1999年終わりごろ現地の会社を辞めてベンチャー企業に入りましたがほどなくしてその日系の会社から日本に戻って課長にならないか?と誘いを受けたことがあります。お誘いは嬉しかったですがベンチャー企業には友人や元上司も多くいたのでお断りしました。課長級とは言えその後昇進できるかわかりません。昇進は人間的要素がとても大きいです。もちろんこのような形で日本に戻る機会がないわけではないですがあまり多くないと聞きます、やはり基本的には其のあとが不明だからではないでしょうか?30代前半だったので課長級と言えば妥当なのかもしれませんがその後部長やそれ以上になれる確率は生え抜きよりずっと少ないでしょう。それを考えるとあの当時よいオファーには映らなかったのです。私がもし仮に今日本に将来戻るのであれば日本に赴任で戻るようにするか、自分の個人事業を興すと思います。

日本語が使えることが優位になるか? ですが、 社内政治の犠牲になることもあります。現地採用ということはあくまでもこちらに上司などがいて彼、彼女らが評価査定をします。日本にいるカウンターパートは日本語が使えるので便利、と言うわけではないのでしょうが色々と言ってくるようになります。原則リエゾンなどで赴任してくる人がそういったとりなしをするはずなのですがリエゾンで来ている赴任者には何の権限(権力)も無く、現地の居る日本人で現地での権限(マネージャ)を持つ人と言うのは重宝するんでしょうね。私の上司を差し置いてお願いしてくる(お願いと書いてますが指図ですよ)。上司を通してほしいというと、上司に話しておいてくれと。。。これはしてはいけないことなのです。きっぱりと断ることもしかしながら難しいことも多い。なぜなら、プロジェクトを遂行する上で本社の協力は必要だからです。しかもリエゾンで来ていた方々、あれこれややこしい事態だけは作ってくれました。そんな人物と日本語でやり取りを始めると自分の上司からも疑われかねない。日本人だろうがこちらでのやり取りはすべて原則英語で通すことを守ることが重要なのですが(EMAILなど)、中々そう簡単には行きません。リエゾンって、権限無い代わりに責任も無いのです。

3年もいるとはっきり言ってもうたくさんとなります。大きな会社は社内の人事的思惑がとても多いです。 日本語が使えるから仕事がはかどるとか、優位になるということは無いです。

と私はあまり良い経験がないのです。

このBLOGは完全に私個人の経験なので全てに通じつわけではないです。以上お断りまでに。