シリコンバレー 収入の秘密 3

収入のことをずっと書いていると、”やっぱりお金か。。。”なりますか? “おかねでは得られないこと”もちろん多いですし、お金ですべてが片付くわけでもないのですよ、もちろん。

ですから前提は 同じ(ような)仕事に従事するなら、そしてその他の要素が受け入れることができるなら(例えば働く場所など)、やはり収入の要素は大事な項目だということです。

しかも、人は安く済むならそれに越したことはないと思うように会社も同じです。安く雇えるなら、そのほうが良いのですよ。これは別に大きな会社で潤沢な資金があっても同じです。大会社なら割引なしで機材を購入すると思いますか?大会社ほど割引を要求するんですよ。同じように卑近な言い方ですが同じ人材を雇うのに安く済むならそれだけ良いわけです。

ですから

収入のからくりと言いますか、どのように給与などが決まっていくか、ということと

自分の値段、価値(これについては以前かきました)

を知っておくことはとても重要なのです。 知らなかった。。。は誰の責任でもなく自分自身の責任。私は35年の経験で本当に知らなかった、いや気にかけてこなかった年数がとても多いと反省する次第です。ストックオプションとRSO(RSAと言ったりもしますがRestricted Stock Award/Optionとか言います)の違いなども長らく知らなかったですよ。

RSO,RSAがどのように分配されるのかなど実はOffer Letter (契約書)には書いてありません。自分のジョブレベル(日本語にするなら役職レベルかな?)が対象になるのか、書いてあることもありますが無いことが多い。聞けば良いのです。仮に同じようなOfferを2社からもらったとして一社はRSOがあり、もう一社はその対象レベルではないとわかれば判断の材料になります。RSOだけではないですよ。会社によっては老後の積み立てともいえる401Kにマッチングと言いますが幾分上乗せしてくれる。7000ドルだったとして10年もすれば投資のゲインを含め10万ドル近くにもなります。つまり10年も働けば1000万円近い老後の資金を会社も一緒に積み立ててくれるわけです。自分の積み立て分がその倍だったとして全部で3000万円近いですね。これ、実は大きいですよ。私はベンチャーが長くその間ずっとこんなベネフィットは無かったのです。35年中15年は無かったのですが先ほどの例でいうなら1500万円から2000万円近いですね。また日本でいうところの持ち株制度があり従業員に市場価格より30%程度低い価格で自社株を購入できるようなプログラムを持つ会社もあります。買ってすぐ売ると即30%のゲインです(貯金して30%増えるのは今では何十年もかかりますね)。以前勤めていた会社はありました。

人材を集めるべく色々なOfferがあります。Offer Letterには全部書いてあるわけではないので、こういったこと、Offerを比較するためにも採用を扱うHRに質問するのは全然悪いことではなく、丁寧に教えてくれるはずです。そしてそれらを理解して、比較する。

長い人生、資産をきちっと作り上げることはとても重要なのです。”おかねなんか、後からやってくる”、 ”おかねだけが仕事じゃない、人生じゃない”と聞いたりしますが、たいてい”飲み屋”で聞くような話で、私には”愚痴”のように響きます。

収入は とても大事な要素です。

もちろん、健康、家族 など(その他もろもろ)個人個人にとってもっと重要なのですが資金繰りが悪くなるとそのどちらも大きな影響を受けますからやはり収入は大事なのです。