シリコンバレー 収入の秘密 1

これまで何度か似たようなことを書いたりほのめかしたりしましたね。

さてシリコンバレー、ひところベンチャーに参加してIPO(株式公開)で巨万の富を。。。よく聞いた話かな?ソフトバンクの孫さんはAlibaba, Yahooで当てられたのでその興奮が忘れられないかのようにベンチャー、ベンチャーとおっしゃるようですが投資家ですからね。実際にはIPOできるようなベンチャーは1000社に一社もないです。買収されれば儲けものなのが実情です。それまでは低い収入ですよ(ベンチャー歴15年の私が言うので確かです)。私はベンチャーに移る前大会社でシニアマネージャをしていましたが13年後、その会社が買収されるまで、シニアマネージャだったころの収入になっていなかった。つまりずっと低めだった。買収されてやっと元を取れた。買収に関しては以前書いているので興味あれば見てください。買収にはされ方があり私の場合、従業員にはあまり恩恵を受けない買収のされかただったので税金ばかりが大きく残ったものは少なかったのです。失われた13年とも言えます。

そんなベンチャーですが、給与は日本のエンジニアと比較するとずっと良いですよ。人材が一番大切。シリコンバレーは生活費がかかる。ギリギリでは中々人材は雇えません。家族があるような場合、共働きも多いので一方がベンチャーなら相方(たとえば奥さん)は固いところや医師、弁護士といったケースも多いです。しかしベンチャー企業とは言え私の場合でも年収は日本の平均年収の2倍はありましたよ。もっと現金が大切な初期のベンチャーでも80K, 100K (US$)は出せないと人を集めることは不可能に近い。これはシリコンバレーに限らずサンディエゴ、シアトル、オースチン(テキサス)などでも同じです。 

つまり収入はエンジニアたち、比較的良いのです。 もっとも私がよく知る分野であるソフトウエア、半導体、AIなどで言っていますがバイオなど別分野でも基本的に人材を集めるには良い給与は必須です。さて、その収入の内訳ですが、

1.給与。

2。 ボーナス。

3. RSO,RSA、つまりストックボーナス。

4.その他。例えば退職積み立てに会社が幾分か足してくれる。

RSO,RSAは日本ではなじみが少ないですね。私が知る範囲では取締役にまで昇進しないと無い項目なようです。 実はこのRSOがとても重要なのです。実際私は今、過去、これは収入の3割から4割を占めていました。今はまだ少ないですが以前の会社は社歴も長くこの項目が大きくかかわります。これはボーナス同様全社員にわたるわけではなく評価が良い、社内でのポジション(ある程度上に上がってから)といった制限があることも多いですが例えば自社株1000株をボーナスとして支給するのです。支給なので購入ではなくそこもストックオプションとはことなる(オプションは購入するので自分が投資家になる)。またオプションは行使しないと通常10年で消滅しますがRSOはもらうともういつでも売買でき消滅しません。もっとも1000株もらってもすぐ全部を実際にもらえるわけではなく通常4年程度に分けて配布されます。4年たつ前に退社するともらえなかった分は消滅します。 さて毎年RSOをもらえたとしましょう。そうすると4年目以降はフルにもらえることになりますね、仮に毎年1000株だとして、1000株ですね。その間自社株は価値が上がるかもしれない。もちろん下がることもありますがね。1000株、一株が90ドルで取引されるなら9万ドル、つまり1000万円程度です。地位が上がればRSOの割合は上がっていきます。仮に5000株になったとしましょう。それだけで5000万円ですね。長く働くと収入が増える大きな源泉はこのRSOにあるのです。

このRSO,以前働いていた会社で得た株式を今でも所有しています。私が退職して4年ほどですがその間に4倍になっています。その都度少しずつ売っていますが退職後も増える可能性もあるのです。

それに給与とボーナス。 こちらは現金。

つまり現金収入、ストック収入、それと引退後の積み立て補助(これも会社によっては10000ドル程度にもなります)。それらを全部積み上げると大きな額になりうる。全部合わせると? シリコンバレーで普通にエンジニアをしていれば10年、15年も経験をつめば、日本の平均収入の3~4倍にはなりえるわけです。もっと多くなる人もいます。以前書きましたが一億円エンジニアは珍しいことではないのです。その大半はRSO絡みです。

ROA/RSO, 日本とイスラエルは確か法律で一般社員にはない収入源だったと思います。

ちなみに中国はあるんですよ。この制度。