先に上司と仕事は選べないといったように書きました。転職はそのポジション、その部署で応募し、採用されるんだと。。。
でも、だからと言ってその会社にいる間中そのポジション、その上司であるというわけではないのです。 社内転職。私は沢山経験しています。色々な理由、目的があると思いますが、例えば以下のようなケース
1. 引っ越し。自分が引っ越す必要がある場合と自分の部署が引っ越しをする場合。
2. キャリアのため。他の部署でマネージャのポジションがありそれに応募する、キャリア変更を考えている(例えば開発エンジニアからプロジェクトマネージャへなど)、
3.他部署で同じような仕事がありそちらのプロジェクトに移っていく
4.外部への転職を伝えたらカウンターオファーを受けた
など。これ以外にもいくつもあります。通常社内転職は自分で探して自分で応募することから始まります。社内ルールを設けている会社もあります。例えば2年は変われないとか、社内転職で昇進するケースは上位のレベルのマネージャの承諾を必要とする、など。就業規則に必ず書いてあります。
人事や上司が移動させるケースは社内でトラブルがあるときくらいなのです。いわゆるハラスメントに対応するケースですね。以前も書きましたがUSAの会社もハラスメントや職場での差別はいくらでもあります。
社内転職では、応募すると募集しているサイドのマネージャと最初に面接をします。顔見知りなこともありますが全く知らないどうしであることも多い。そのような場合社内とは言えきちっとした面接をするように相手に臨むことは必要です。自分の上司になりますからね。相手はそれまでの年次考査等の資料は見ているので(それが履歴書になります)、そこ段階で終わることもあります。社内で募集しているポジションのほとんどは外部にも募集しているから競争もあるのです。社内が有利ということもありますがいつもそうではありません。
以前書きましたが経験を深め、給与を上げていく時期、学校をでて10年くらいの間は社内より社外への転職の方が優位です。社内転職では給与はほとんど上がりません。昇進するように転職できればいいのですがこの可能性は少ないです。社外転職は給与、ポジションを上げる一番の機会なのです。キャリアを進めよう、キャリアを変えようとするのであれば、ひとまず出てみる。私の周りをみていると出て行った人がVP(Vice President)やDirectorといった上位のポジションに今ついている人が多いです。中にはCEOにまでなった人もいます。一つの会社にずっといる人もいますが以前は彼らの部下だった人たちがずっと大きな会社で地位の高いポジションに就いている。
転社、転職を繰り返しキャリアを積む、これこそ、 根を広げる。
社内転職も社外転職もしてきた経験から。 私はSTAFFの道を選びずっとTechincal Staffをしているのでいわゆる昇進とはあまり縁がありませんが収入は転社の度にベースを上げてきているので日本にいる技術者と比較すると多いです。年率2,3%の昇給では35年働いても2~3倍にしかなりません(退職金なし)。転社を5回、転職(社内いれて)では8回。会社を代わるとき一度だけそれまでの給与より下がりましたがこれはベンチャー企業に入った時でそれ以外は2,3%といった水準ではないのです(それが普通ですね)。
と転職(転社)がUSA,シリコンバレーでは普通なんだと。 もっとも一つの会社に20年、30年という人もいます。私も10年、18年くらいいた会社もあります。でもキャリアを積んでいる最初の10年では無かった。それ以降。