前回のBLOGの続き。
いわゆる臨時社員、契約社員の中には専門技術者も多くいると書きました。契約社員というとベンチャー企業に長く勤めていましたが、その時は
ーオフィスに一人だけいた受付兼みんなの(CEOを含め)セクレタリー(色々なことをしてくれます)。オフィスマネージャと言う人がいることもありますがオフィスマネージャは正社員なことが多い。
ー人事。 そう人事も契約社員であることが多い。
ーテクニカルライター (ドキュメントを書いてくれます)
などを契約しますが、そのほかでは IT。 ITは正社員一人に数人の契約(委託)の専門家というのは多いパターンです。Windows, マック、Linux。 Ciscoと全部を網羅できるITはやはり少ないのです。友人でひとりなんでもできるのがいますが彼は確か5社くらいと契約をしていたはず。ITは契約にあたり人物照会をすることが多いです。パスワードを扱うからですが友人は個人事業主でとても広い人脈と立派なレファレンス(紹介状)を持っているからできるのでしょう。正社員を一人は置いておくのはパスワードなどのセキュリティーの関係があるためでもあります。
この10年ほどはいわゆる”専門”職(ITもそうなのですが)の契約もとても増えました。どんな仕事があるかというと
ーツールを扱う。ツールを扱うといってもとても複雑なツールが増えています。それを効率よく扱うオペレータや、ツールをプログラムすることも必要になるのでそのプログラム(いわゆるScriptを作成します)。ツール会社で長くユーザー担当をしてきたというような経歴の人が多いです。ツールのプロですね。
ープログラマ。ソフトウエア設計のどちらかというと下流行程に関わる。ソフトウエア設計もシステム仕様、アルゴリズムの開発に始まり実際のコーディングへと進んでいくのですが実際のコーディングを担当したりコードを最適化するといった作業に従事する。特に最適化行程は下流行程になり製品をより良くするするという行程です。
ーIT。
コンサルタントやアドバイザーといったいわゆる実務ではない契約もありますよ、もちろん。
スポーツの世界にもそんな専門ポジション沢山ありますね。 アメリカンフットボールは非常に細分化されているのでレギュラー(正社員のようなものか)に加えスペシャルチームがある局面で登場することがとても多いです。そこまでボールを進めたら最後はXXXで得点する、というように。同じような考えともいえるかな。野球もありますね。代打、代走要員とかね。
契約社員は個人事業なので時給にするとかなり高くなりますから現金収入を増やしたいという人には向いているとも言えます。正規社員と比較すると30%から50%は”現金”収入は多くなることもあります。中には倍以上のケースもあります。
私は2019年一年間そういった契約でマーケティング部門の技術責任者をしていました。小さな会社でマーケティング自体をすべて契約にしていたのです。
そうそう、 セールスはコミッションが収入の大半を占めるなら、正規社員であろうが、実態は契約です。 会社全体の利益より自己の利益優先になります。そうした名うてのセールスをいかにうまく操縦するか、がセールス担当役員(セールスのトップ)の役目、腕の見せ所でしょう。とても手ごわいです。泣き落とし、脅し、だまし、果ては誘惑まである、コミッション、とくにそのレートが指数関数的に増える(つまり売り上げが上がるとコミッションレートが上がる仕組み)ような場合。。。
さて、あなたの仕事人生、自分の経験、実力を契約として売っていくのか(プロのスポーツ選手は皆契約ですね)、それともそれを正規社員として時間で売っていくのか、10年も働くと考えることもあると思います。私が思うに成功するには (収入、資産面でのみの考え方ですが)、
ー社内外でどんどん上昇していくか (転職で地位を上げるか、社内昇進していく)
ー契約、つまり事業主 (とくにセールス)。コミッション契約のセールス、場合によっては売り上げの20~40%もコミッションを要求します。
になるか、なのかもしれません。もちろん自分の才覚で事業を興す(そして成功させる)のが一番なのですがここでは”雇われる”という前提で書いています。