シリコンバレー エスニック

新年おめでとうございます。 昨年はCOVID19で始まったような年ですが今年はそれを終わりにさせたい。人類の英知と忍耐、そして助け合いに賭けたいところです。

さてこのBLOGも2年目に突入しました。 長続きしたね、と思っています。別のBLOGも書いているのでいずれこちらは辞めるかなと思っていましたがこのBLOGは字数がいつも少なくそれで続いたのかなと思います。

さて、2021年の最初のBLOGはエスニック。国籍、人種、宗教、産まれた地域など色々な要素がありますがざっくばらんに言うと似たような社会習慣で育ったグループとでもいうのでしょうか?

何度か書いてますがこのエスニック集団はUSAで仕事をする上で、シリコンバレーも含めて重要な要素となります。

まず、日本人はここがとても弱いというか薄いように思います。日本人は”むら”を作る傾向がとても強かった、たぶん今でもでしょう。基本赴任という形でちょっと滞在する日本人が圧倒的に多いのですが赴任でやってくるということは日本本社があるのですが赴任中もあくまでもその本社に帰属する。いわゆる本籍ですね。言ってみれば本社村。はるか以前Bostonに住んでいたころ、あの頃は日系企業お金があったので社員を留学させていましたがそうすると留学できている日本人の村ができる。その村に属さない日本人(私など)は部外者。これではあまりエスニックグループを作ることができません。何しろ村は狭いですから。村を出るとあまり助け合いはしなくなりますし情報の交換も少なくなります。USAに来て間もないころかの地にもいわゆる日本人会というのがありましたが企業派遣留学組の村に属さないと意味が無いような組織で結局一番助けてくれたのはアメリカ人の他人、知人、友人、同僚だったという経験があります。そういえば日本の政党、政党内で派閥を作りますね、あれと似ているかなと思います。今もこの本質はあまり変わっていないのではないかと思います。

さて翻って、ある種のエスニックグループはとても強いです。具体的に上げると語弊があるので避けますが、良い会社を見つけたらどんどん自分たちの集団を引き入れて社内での影響力を持とうとします。実際持つようになります。ベンチャー企業を興す場合でも自分たちのエスニックグループから人材も資金も調達するように動く。他国から来ているわけですから基本的にマイノリティー。そんなマイノリティーが影響力を持つには一人では心もとないですからグループを作るのは当然な帰結なのです。腰掛なお客さん(赴任者)は本社という強力なバックアップがありますがそうでないわけですからこれは当然なことでもあるんですね。

エスニックを理解すること、それらエスニックグループとつながりをもつことも重要なのです。特に大きなエスニック集団を持たない日本人には。

ちなみに日系アメリカ人(アメリカで生まれ育った)は日本人ではないです。彼らはアメリカ人。ここを勘違いされる日本人も多い。中国人は違うじゃないかと言われることがありますが、中国では8世代(だったかな?)は家族の範疇だとか。いとこの、いとこの、いとこのそのまたいとこ(くらい)(日本的感覚では会ったこともない全然知らない他人)がある日突然連絡してきて、一晩泊めてくれと言ってきたら部屋を貸しますか? 中国社会ではこれは普通だそうですよ。これくらいになるとアメリカで生まれた中国系アメリカ人も中国に(政治的ではなく)関係を持つのですがね。