シリコンバレー 政治 2

前回のBLOGは過激でした。でも若い人、自分の人生に政治は必ずかかわってきます。政治家は大多数の有権者に政治に対して無関心でいてほしいのです。そうすることで少数が権力、ひいてはお金を自由に操れることになるからです。自分たちの税金です。しっかり見張る、それには政治家や高級官僚に”にらみをきかせる”ことがとても重要なのです。 陳情するのでなく、あちら(政治家と高級官僚)が”お伺い”をする、つまり立場をひっくり返すことです。 落選させる、左遷させる、とこの二つだけ、彼らが恐れるのは。

さて政治はどんな産業にもとても大きな影響を与えます。昨今USAでは

ー移民問題。 

ー巨大テクノロジー企業

がよく話題となります。こちらのBLOGの趣旨からすると移民問題。わけてもH1ビザと呼ばれる高スキル技能者などを対象としたビザについて、現政権(あと2か月ですが)はとにかく移民が嫌い(でも、彼のこれまでの夫人はすべて外国人だし不法に滞在している不法移民だったわけですが)、偏狭な考えを持っておりますからH1ビザに関してもかなりハードルが高くなってしまいました。このハードルを越えるのはスタートアップ企業等ではかなり無理があります。なんでも給与基準をつけ20万ドル以上のポジションであること、などがあるようです。 20万ドル出すような地域はUSAでも限られます。シリコンバレーはその一つですがそれでも20万ドルも出すのはかなり経験があるエンジニア(人材)で、かつ資金に余裕がある会社だけになります。つまりたとえ優秀でもUSAの大学院を卒業した若手エンジニアはビザを受ける可能性がとても低くなるのです。

どんなにテクノロジーが発達しても優秀なエンジニアが必要不可欠。資金に余裕ある会社は海外に拠点を作り始めています。以前にも書きましたが人の移動でなく、会社の移動が始まっているのです。

このことは将来を考えるとUSAの衰退につながります、なぜなら

ースタートアップの衰退。スタートアップはほとんど失敗するか、吸収される。吸収を通して新しいテクノロジーが産まれる。

ー現地に会社が移るということはそこにハブができる。USにできずその国にできるわけでその国が潤っていく。

USでエンジニアを再生できればいいのですがそれも現在できていない。

等々考えると10年もすればシリコンバレー、衰退しているかもしれないですよ。

他国、インド、中国を除く他国で私がみてこれから先脈がありそうだなと思うのは

ーイスラエル、ベトナム、 サウジアラビアなど中東の石油産油国(ハイテクに力を入れています。何度かビデオ会議をしたことがあります)、チェコ、ポーランドなど東欧諸国、

こういった国の様子も知ってみると可能性が広がると思います。USAは今のまま進めば10年で衰退します。政治が変わってしまった。30年前に私がやってきたときとすっかり様変わりした。30年前、いわゆるGreen Cardは私のような技能者には3か月で交付されていたのです。全くの様変わりですね。過去30年、どれだけUSAのテクノロジーが再生され発展してきたことか、と思うとき、現在の政治を見ると先が見えるように思います。