シリコンバレー 大会社は安定か?

不安定な世の中、政治的、経済的そしていまやパンデミックの観点からも不安定な時代になっていますね。安定志向が日本では特に求められているようです。大会社に入って定年まで。。。

まず、そんな考えは捨てなさい。なぜなら

-30年近く一つの会社で働けるほどに今の情勢の速度はゆっくりではない。1960年、70年代のスピードならともかく今のスピードはとても速い。会社の生命もそれに伴い短くなっていくでしょう。30年後も今の会社が例えそれがSONYのような大会社でも存続できるというのはもう不確かです。

ー存続しても同じような業種とは限りません。再びSONYを取り上げるなら80年代は電化製品の会社でした。90年代にはいりPlaystationの稼ぎがそれら電化製品を凌駕していました。そして今、SONYの稼ぎ(利益)の多くは金融関連だそうです。会社にとって重要なのは利益です。売り上げではなく。金融関連利益率は良いです。電化製品は利益率は通常よくない。例外はありますよ、もちろん。例えばApple。さて会社は利益率を上げる必要がありますからその時々で変化していく。そうならば経験だけに頼ってもいけないですね。電化製品を設計、製造する経験はとても豊富でも会社がそのビジネスから撤退、縮小すればそれまでの経験はその会社では不必要になるのです。

ー会社は優秀な人材が常に必要。優秀とはその時々で変わってきます。そうですね、今多くの会社で必要な優秀なエンジニアにはAI関連があります。AIはほとんど知らないがこれまで会社が必要としてきた技術は経験も知識も豊富だとしても、その分野から撤退する、縮小するとなればやはりそのヘッドカウントをAIの人材に充てたいですね。

ー以前にも書きましたが”今すぐ必要”というわけで雇い入れたエンジニア、その期間は過ぎたのでより優秀なエンジニアと入れ替えたい。実はこれよくあるケースです。シリコンバレーの会社の中には毎年強制的に下位1~10%のエンジニアを入れ替える(解雇して新しいエンジニアを雇う)ことをしていることがあります。会社は解雇するにあたり差別にならない限り(例えば性別など)理由は必要ないのです。