ここ2回ほどのBLOGは少し悲観的(現実的)過ぎたかなと思います。また少し元々の趣旨とも反するかなと反省しきり。いずれ削除するかもしれない。
さてタイトル。2020年は私の人生60年でもトップ3に入るような年になっていますがビルゲーツ氏は以前からこういった事態がいずれやってくると警告をしていました。彼の財団はマラリヤを含めこういった関連事項に力を入れているのを知っていますから彼のように一生懸命働いて作り上げた資産を今度は一生懸命に人類のために使うような人間になりたいものです。今の政治家にはあのような人はいない。今のUSAのトップはその中でも最悪な人物ですが日本で人気があるとかで日本はもう終わったな~という人もこちらには沢山います。残念ながら私ももしそれが事実なら終わったなと思います。
気を取り直して、COVID時代の面接。COVIDで採用の速度はさすがに落ちていますが面接は随時行っています。私の部署では平均2週間に一人程度の面接になっています。昨年は少なくともその2倍は面接していたので速度が落ちているのを実感します。
面接はすべてオンラインなのです。対面で面接できるのはいつだろうと思います。オンライン面接、今年の経験だけでいうなら実りがないのです。突然候補者の質が落ちたとは考えられないので原因は他にありそうです。スクリーンで顔を合わせるだけだし声もスピーカーから聞こえてくるだけ。人のコミュニケーション、90%はボディーランゲージだそうです。顔をスクリーンだけで見ていても理解できるのは半分くらいにまでになりそう(もっと少ないかも)。顔以外のボディーランゲージは限りなくゼロに近いですね。わずか45分程度とは言え親近感を作り上げるのも難しい。
しかも面接はどうしても技術一本になりがちでそれも両者が同時に見ることのできる(例えばGoogle Doc)を使ってのコーディングになりがちなのです。コーディングしている間双方黙っていますしその間の様子はほとんど知ることもできないのです。しかも気を付けていないとあっという間に時間切れになったりする。私はタイマーをセットするようにしましたが忘れることもありふと時計をみると20分などあっという間に過ぎていて驚くこともあります。
そんな状況で面接しているとどうしても”辛口”になりがちなのです。以前にも書きましたが今すぐ必要なポジションの場合それでもある程度の妥協が入りますが“待てる”ポジションの面接である場合急いでいるわけではないのでひとりでも良い評価をしてくれないと採用に踏み切るのをためらうようになります(実際そんなケースばかりなのです)。
面接する側も慣れていないことが多いですが候補者はオンラインでの面接では特に
ーコーディングを同時にずっとモニターされている(実際面接する側はモニターをずっと見ている)。様子をうかがうと言うよりタイプしているコードをずっと見ているのでバグ(不具合)などを探したり例えばポインター(C言語)のNULLチェックをしていないとかそんな細かいことをみたりするようになります。対面面接なら様子をうかがうことにも注力するのでそんな細かいことに注意が行きにくいのです。
ー問題の意図、質問の意味(何を聞いているのか)がわかりにくくなりがち。Google Docなどで説明をしますがそうするとお互いがタイピングを始めるので面接がチャットのようになります。話すよりずっと時間がかかるのですね。面接は多くても45分程度ですから時間を使ってしまうと不利なのですが方法が限られる。。。
ートラブル。突然ネットワークが遅くなったり最悪はダウンしたりと。私は常にバックアップを用意して臨みますが面接を受ける側に問題が発生したらそのトラブルを解消するのに時間を使ってしまい面接評価ができない事態になることもあります。 後日改めて面接することもありますがその判断をするのはマネージャなのでやはり急いで埋めたいポジションでない場合、他の評価が普通程度である場合そこでその候補者の面接は終わりという結果となることもあります。
こういった事象が起こりうるので面接を受ける人にも面接をする側にも新たなスキルが必要になっています。
これまでもオンラインで面接してきたんじゃないか?と思うかもしれませんがこれだけネットワークが発達した時代でも可能な限り対面インタビューをします。実際に会うことはとても重要なのです。会うことなく採用するというのはマネージャにも候補者にも不安要素です。とくにいわゆる正社員(Employee)としての採用である場合。
どんなスキルがあると良いかですがまだ私自身良くわかっていません。面接する側としてはどんなことに気を付けるか、どんなことを評価するか、どんな質問を用意しておくかはだんだんとわかってきましたがオンライン(だけの)面接を受けたことがないので経験がないのです。