シリコンバレー 運は大切

人生は実のところ90%運、 実力だけで成功する、幸福になると言うのは10%以下の確率だと思います。それが60年の私の人生経験。

さて就職に限ってみても90%は運。事業を興すにしても運がなければ成功には到底到達できない。

さて運に関連して。

会社は常に求人しています。もし仮に求人していないとしたら?私の経験でいうならそのような会社は大きくなりません。でも不況がきたら解雇するじゃないか?と反論されそうですが解雇しつつも求人を続けるのが本来の姿だと思います。実際そうなっています。

求人には二つの大きなグループがあると思ってよいかもしれません。それは

ー今すぐ必要

ー優秀なエンジニア、優秀なセールス、マーケティングを探している

何が違うのか? 今すぐというのは何らかの理由でそのポジションを至急埋める必要がある。 探している というのは今すぐ必要じゃないけれどとても優秀な候補者がいたら何とかしたい(実際の求人枠をつくるか、誰かを解雇して入れ替えるかなど)というポジション。

会社は常に優秀な従業員を求めるのです。もししていないとしたら? 競争力を失います。

さて運。

今すぐ埋めたい!というポジションの場合求人サイドも焦っていることが多いですから理想が低めになりがちです。 まあ、この程度なら大丈夫だなとなったらそこでオファーを出すようになります。

しかし優秀な人材を探している、つまり今すぐ埋めなくてもいい(場合によっては枠すらないこともある)ポジションでは求人側の理想、要求も高めになりがちです。 当然ですね。

ですが求職側はそのポジションが今すぐのポジションなのかそうでないのかは分からないのです。そんなこと求人広告に書かないですからね。

たまたま今すぐ埋めなくてはならないポジションに応募したとしましょう。それがGoogleだろうがAppleだろうが、面接というのは会社側にとっても負担が大きいのです。たとえ応募が200人あり200人すべて良さそうだとしても200人すべてと面接することは不可能。最初に5人ほど選んでその中に最低ラインを超える候補者がいたらそこでマネージャは妥協することが多々あります。だってそのポジション埋めたいですからね。理由は千差万別。仕事が忙しいからというより予算の関係だったり(埋めなかったらそのヘッドカウントを他のマネージャに譲るなど。。。大抵マネージャはそれを嫌います)。

優秀な人材を探しているというポジショの場合、そんなポジション、企業の求人サイトを定期的に見てみると1年もずっとそのままあることが多いです。焦っていないですからね。

最後に企業は不況になって解雇する必要があっても人を雇います。そうする会社が生き残りそして大きくなっていきます。 そんなものです。解雇するだけで求人をしていない会社は勢いがないです。もっともスタートアップの場合その後資金調達に成功したらまた雇い入れを始めますがそれでもやはり勢いはないと言ってよいかもしれない。ただ、スタートアップの場合勢いよく人を雇い入れすぎたというケースもあるので解雇することで実はバランスを保つこともありますから一概には決めれないのですが(スタートアップは都合3社経験しているので内情は良く知っています)。

特にシリコンバレーでは解雇しつつ求人するという傾向があります。 好況でも毎年エンジニアを入れ替える(いわゆるローパフォーマーを解雇する)ことは日常です。入れ替え時(しかも定期的)には”直ぐ埋めたい”枠が増えるようですよ。当たり前かな。企業の求人欄を定期的にアクセスしているとそんなこともわかってきます。