かじったリンゴのマークで世界的に知られた会社。。。
やはり友人の紹介。ということで電話面接を素通りして、対面面接からはじまりました(運)。
ー最初はマネージャとだけ。社歴30年ということで以前と今のどちらも知っておられるかなり上位のマネージャでした。とにかく鋭い目線でしたが技術的にもマネージメント的にも長けておりました。私が長らく設計の第一線から離れていたので戻りたい動機と戻れるのか(その気持ちがあるのか)を確認する面接でした。この会社色々と噂を聞かれた方も多いと思いますが大変だぞとやはり最初に警告を受けました。噂通りか。。。
ー技術面接は二日間。今時二日もかけるような会社はまれだと思いますが延べ13人と昼食係二人の15人。13人はエンジニア。一人30分ととても短いのです。つまりすぐに技術面接にはいります。雑談ほとんどなし。面接を常時行っているこの規模の会社になると面接のためだけの部屋がおそらく5つほど行ったビルにもあったと思います。あの日はすべての部屋は埋まっていましたよ。つまりあのビルだけで5人は面接していたわけです。ちなみに本社のあるCupert***来てみればわかりますが町中のありとあらゆるビルにリンゴのロゴマークを見かけると言っても過言ではないです。あんなに大きな本社ビルがあるのですがもう埋まりきっているそうですよ。だから恐らくはざっと考えても一日100人以上は面接しているでしょうね。
ー面接は基本的に白板を使って回路設計、ソフトウエア設計をしました。ポジションはというととても有名な電話のプロセッサ設計に関わる仕事でソフト、ハードの両面に詳しい必要がありました。こういったポジションでは知識、経験の深さより広さを試されるようで、キャッシュ、MMU,バス、パイプラインといったプロセッサのアーキテクチャについての問題、OSについての問題(これが一番大変だった)、ソフトウエア(アルゴリズムとデータ構造)、はたまた検証や出荷後に不備があった場合にどのように解析して対応するかといった話にもなりました。そんな中でソフトウエアの問題をいくつか上げると
ーソート。 どれくらい沢山アルゴリズム知っています?コーディングではなくてアルゴリズムの評価に関する質問でした。ソートいくつもやり方がありますね。
ーFFT。 なんでFFT?と思いましたが履歴書にDSPと書いてあったのです。たまたま面接する人もDSPの経験があり。。。 データがReal、Complexでどのように開発していくか。。。など。
ーMemcpy このライブラリ、知らない人はいないと思うのですがあるプロセッサアーキテクチャ(とても良く知られたアーキテクチャです)に最適化する手法を説明する。落とし穴がある質問ですよ、実際には。この質問に最初から適切な解を出せたことでおそらく面接をパスしたと思う。面接したエンジニアがもう何も聞くことはないと言いましたから。たまたま詳しかったのです。運が良かった。
履歴書に書いてあるんだから知っているだろうと、相手の方が圧倒的に詳しい場合、問題が難しくなったりします。注意ですね。
技術面接にパスしたら通常は終わりなのかもしれないですがDirectorにレポートするこのポジションは後ほどにVP面接がありました。この段階ではすでにOfferは決まっているようなものです、とHRから言われました。このVP面接わずか15分、つまり顔見世ですね。
オファーをもらいましたが個人的な理由があり取らなかった。こんな場合でも友人は”やいのやいの”言ってはきません。日本だったらおそらくやいの、やいの言って来たでしょうね。今はこの友人もリンゴの会社を離れていますが担当だったHRやマネージャとは今もLinkedIn等でつながっていますよ。今の会社に入ったら(LiknedInのプロファイルをアップデートしたから)”おめでとう、今度転職を考えたらコンタクトをくれ”とメッセージをもらった。前に書いたかもしれないですが面接をパスしたというのは記録として残っています。
以前のBLOGで書きましたが 紹介する、紹介される、見つける、 見つけられる それがこのエリアでの仕事探し、会社探しを一番効率よく行う方法です。
見つけられる努力(これも以前書きました)が若いうちは一番重要だと。。。少なくともシリコンバレーでポジションを得るには。それを組織的ともいえる規模で行っているグループもありますよ。南アジア地域にあるちょっと国土が三角形の形をしたところ出身など(大学関係でつながりが強いです)。日本人はあまりしないですね、と言って30年近くもいる癖に私も別段なにもしてこなかったですが。今更ですが、機会があれば母校(日本の大学ですよ)などにでも行って人材探しでもしようかな? 今このBLOGで少しずつ始めたわけですが。。。
今度はスタートアップの面接を取り上げてみましょう。私はこちらの方が経験が長いです。大きい会社より小さい会社向きなのです。