シリコンバレー 電話面接

エンジニアが電話面接を担当したとしましょう。大体45分程度です。一時間はちょっと長い部類に入るかな。

さて履歴書を元にあなたのこれまでの経歴に基づく質問やあなたの興味などについてどちらかと言うと”軽め”の会話が続いたあと、技術的な、いやポジションに沿った質問をおそらくされるでしょう。 私が出会った(面接する側としてと面接される側として)いくつはをここで紹介しましょう。

ー(エンジニアリングプロダクトマネージャのポジション)。あなたはEV(Teslaのような電気自動車)のプロダクトマネージャとしてチャージャーの設置に関するプランを作成するように指示された。どのようにあなたはこの課題に取り組んでいくかを説明してください。

ー(ソフトウエアエンジニアのポジション)。良く知られたフィボナッチ数列のコードをあなたが得意とする言語(C,C++,Pythonなど)で書いてそれを電話越しに説明する。簡単なコードになるはずですからコードを読んで説明。ここまでは簡単なはず。実際の質問はここから(もしフィボナッチ数列をさらさらとコーディングできなければ次に行ける確率はほぼゼロです)。おそらくあなたのコードは再帰(教科書通りだと)でしょう。コードについてデータ(Memory)の観点から色々きかれます。Mwmoeyの使い方が違うコードを作成するように指示され二つのコードを比較してまた色々と質問される。

ー(チップ設計エンジニアのポジション)。消費電力、消費エネルギー(電力とエネルギーの違い知っているでしょう?)に関連して非常に細かいところまで聞かれることが最近増えました。またソフトウエアとハード(チップ)は表裏一体なのでチップエンジニアの面接でソフトウエアの質問は避けて通れません。いきなりTree構造のデータセットを深さ方向にスキャンしていくコードを書いて説明(読むのです)してほしいと言われるかもしれませんよ。

これら対面の面接なら簡単だと言う方も多いと思うのですがこれを電話越しで説明するのは実はやってみればわかりますが難しい。人間、会話の80%以上はBody Languageだというでしょう, セールスなどでは90%がそうだとも言います。Videoでも不十分ですが音声(電話)だけではより困難なのです、特に自分の考えをうまく伝えられない状況になった場合。言葉(英語?)。それもありますよ。何もあなたの英語力じゃあなく、面接する側もあります。実際面接する側が英語苦手(母国語でない)と言うケースは非常に多いです。また英語が母国語と言っても、説明が超苦手な人が面接を担当することもあります。こんなケースに当たると”あ~あ”と思うしかないかもしれない。。。対人面接ならともかく電話越しの面接では説明力が必要になります。意外な落とし穴だったりします。ものすごく優秀なエンジニアでも説明力が弱い人は沢山いますからね。それを見抜けるだけの力量が面接する側に有れば良いのですが必ずしもそうでないところが電話面接の厄介なところですね。