ソフトバク(孫正義さん)がARMをnVidiaに売るというニュース。現実になるかどうか規制当局次第なところですが
孫さん ビジョンとかテクノロジーは今後一切口になさるなと不遜ながら言いたい。”私は投資家だ”と言えば良いのですと思います。
ARMは今現在テクノロジーの中心にいてずっと中立を守ってきた。一社がコントロールするとはいえどの顧客とも競合にならないようにしてきたわけです。nVidiaは違う。
Apple、 Qualcomm、 Samsung, NXP, MediaTek, どうするかな?
以前、MIPSはこんな塩梅で結局めちゃくちゃにされた(SGI, Imagination)。 ARMはSoftBankそしてnVidiaでめちゃくちゃにされるだろうか?
私はARMにもかかわったので友人も多く評価はまちまち。目先のお金に興味ある人の反応は好意的、技術進歩などよりエンジニア的見方をする人の反応は否定的。まるで今のアメリカの政治見たい。。。長い目でみるとRISC-Vなどの育つスペースが出来たとみるか。でも私自身RISC-Vにも関わりましたがまだまだARMの域に達するには時間がかかる。そんなすぐに追いつけるほどARM(テクノロジーというよりビジネス)簡単ではない。
これまでやってきたことをもう一度金と時間を賭けてやる(新しいCPUに焼きなおす)のかなと思うともったいないという気持ちもあります。同じことをまたするのなら、金も時間もエンジニアももったいないように思う。RISC-Vで一からきれいにやり直す、新しいアイデアで? CPU,ソフトウエアは過去の遺産をそんなに簡単に交換できないのだけれど。
データセンターで頑張るようなことを聞きましたがそれだったら別に会社を買収するほどでもないのでは? SGIはそんな意図があってMIPSやCRAYを買収したけれど成功しなかった。しかもライセンシーが少なくなった(当たり前かもしれないですが)。
ソフトバンクがARMを買収した年のARM TECHCONで孫さんのメッセージを聞いたけどよく理解できなかったが今も全然理解できない。金になったから良いのでしょうね。投資家判断では良かったのか。ほっとしたのかな? IPO(再上場)だったら損をしたかもしれないですから。
投資家にめちゃくちゃにされた会社はどこにでもあります。お金は作り出すことができると同時に壊すこともできる。どっちに転ぶかは5年たてばはっきりするでしょう。5年後には私は少なくとも第一線は退いているでしょう。だから関係ないとは思いたくない。 次のテクノロジーを常に追いかける。やはり次はRISC-Vかな? 今は大学生とそれにちょっと毛が生えた程度の会社が多いが中国はRISC_Vに大きく舵を切っているように思う。nVidiaはUSの会社。今回の件で益々その傾向に拍車がかかるでしょう。