(シリコンバレー)エンジニアのタイプ

大きく二つに分けてしますと

ー専門性の強いタイプ

ーアジャイルなタイプ

でしょう。専門性というと例えばソフトウエアエンジニアではコンパイラの経験と知識がとても豊富、AIのアルゴリズムに精通している、LINUXのカーネルのコードは全部知っているといったようにあることに関して他のエンジニアを凌駕する知識と経験を持っているエンジニアです。世の中色々な専門家がいます。例えば浮動小数点の演算についてとても深い知識と経験を持つ人もいます。浮動小数点は整数とことなり演算により誤差を蓄積することがあるのですがそういったことにとても詳しい、と言ったようなことです。そういった専門性を期待されて入社するエンジニアがいます。専門性の強いエンジニアは私の経験では給与面等で優遇される傾向にあります。 ただポジションの数は少なめです。また小さなコミュニティーを形成することが多く同じエンジニアが移動していくケースも多いです。事実私は沢山コンパイラの専門家を知っていますが彼らの中にはGAFAをぐるぐるまわって今第2周目に入ったような人もいます。GAFAGという経路です。

アジャイルなタイプというのは日本語にするなら”使える”エンジニアとでもなるのでしょうか?フレキシブルとも言いかえれるかもしれないですが専門性はそれほど強くないがエンジニアとして一通りのことができ開発を任せることができる。例えば半導体チップの設計で言えば与えられたブロックの設計をRTLの設計から検証、論理合成まで一人で賄える。アジャイルなエンジニアと並行する形で通常検証の専門家的なエンジニアも働いているのですが検証の専門家というのは検証のための環境(Flow)の構築などを手掛けそのFlowをここの設計エンジニア(アジャイルなエンジニア)が使って開発をするといった風にですね。

自分が専門家を目指すのか、つまりある技術、知識に特化してそれを極めていくのか、アジャイル、つまりマネージャやプロジェクトリーダーが使いやすいエンジニアになっていくのか。

アジャイルというのではエンジニアから始めたが今はセールスをしている友人もいます。エンジニアの素養があるので製品について深く理解しておりそれを武器にしています。またエンジニアを辞めて医学部に戻り医師となり今は医療機器関連の会社でCTOを務めるような友人もいます。エンジニアリングの経験と医師としてのトレーニングを受けたのでCTOにはうってつけですね。専門家的なエンジニアにはこうしたケースはないのか?というと私の元上司は半導体設計を専門とした専門家マネージャでしたが今はAIソフトウエアで半導体のスペシャリストをしています。